君を思う空

遠ざかる雨雲の隙間から差し込む

鮮やかなオレンジの光

くたくたになった体をひきずりながら

歩く、貯水池のフェンス沿い

ふと足を止めた空の色は

とても梅雨とは思えない色をしてた

ごほごほと止まらない咳に顔をしかめる

軽く息を吸い込むと、少し楽になった

半そでのシャツの隙間に、心地よい風が入り込んで

気持ちいい

１日の終わりのこんな風景は

少し、寂しくて、そして、とても穏やかで

バックからカメラを取り出して、覗き込む

レンズ越しにその風景を何枚か閉じ込めると

またバックに大切にしまいこんだ

はぁ・・・と息を吐き出すと

私はしばらく、沈んでいく夕日を見つめてた

なんでだろ、少し泣きたくなる

夏の始まりの空は、

胸の奥に閉じ込めた思いを鮮やかに

思い出させる

なんて言っていいか、わからないけど

素直な私が顔を出す

遠い空の向こうに　かすかによぎる思い

私はもう一度　はぁ・・と息を吐き出した

まるでその思いを空へ吐き出すように

忘れられないなら　忘れなきゃいいんだよ

大切にずっと　しまっておけばいい

友達がそう言った

”辛いことも、悲しい事も、そして、楽しかった事も

全部大切な思い出なら

無理に忘れないで、しまっておけばいい

きっとそれは　忘れたいんじゃなくて

忘れたくないんだよ”

そうだね、うん。

過ごした時間は、私の大切な宝物

いい事も、悪いことも　全部

だから

いつか、ちゃんと、向き合えるといいな

この思いに　そして　あの日々に

少しづつ、少しづつ、変わってく私達を

これからも　この空は何も言わずにただ

見守ってくれるのだろう

”大丈夫。たんぽぽならね”

吹き抜ける風が　少し、笑った気がした

・・さて、帰ろうかな

私はもう一度空を見上げると

バックを肩にかけなおして

ゆっくりと、歩き出した

フォト　BY　たんぽぽ


https://jp.youtube.com/watch?v=iG_sy7UPTlg

♪　何度も　何度も　君を思って

　　何度も　何度も　未来描いた

　　言葉に出来ない　Loving You　

　　まだ　この胸で　あふれてるの

　　そばにいる　友達だった

　　あの夏に偶然会って

　　”かわいい”って微笑んでくれたね

　　君との恋のはじまり

　　鮮やかな思いでは　やさしくなんかないね

　　何度も　何度も　君を思って

　　何度も　何度も　未来描いた

　　言葉に出来ない　Loving　You　

まだ　この胸で　あふれてるの・・

　　海沿いの防波堤　夕焼けに二人照らされ

　　寄り添って繋いでくれた　手が

　　愛しくて　離せなかった

　　失ってしまうなら　　あの日に戻りたいよ

　　夏色の空に永遠願って　

　　何度も　何度も　涙流した

　　今も何も変われずに　Miss you

　　ありがとう　いつか君へ

　　遠ざかるその声を　振り返らないその背中を

　　いますぐに追いかけて　泣いてしまえたら

　　何度も　何度も　君を思って

　　何度も　何度も　未来描いて

　　言葉に出来ない　Loving　You

まだ　この胸であふれてるの

　　夏色の空に　永遠願って

　　何度も　何度も　涙流した

　　今も何も変われずに　Miss you

　　ありがとう　いつか君へ

　　ありがとう　忘れないよ・・・・　　　　　♪


SONG　BY　青山テルマ　　”何度も”　　

２００８　０７　ON　SALE　

画像はラジオ音源なので少し音が悪いです。