本当の強さ

何事においても自信たっぷりで成果を出して、あたかもダヴィンチのような万能人に見える人がいる。しかし、今の仕事で多数の人と関わるようになって、本当に完璧な人間などいないと悟った。
一見、完璧な人に見えても彼らはそれぞれに彼らなりの地獄を抱えて生きている。その弱さを見せまいと精一杯鎧をまとって、この男(女)は只者ではないと他者に認められたいのだ。そんな生き方が持続可能な訳がない。やがて鎧はすり減っていき、終いにはあっけなく壊れてしまう。
本当に強い人とは、弱みを隠さず自身の限界をしっかり認識できている人だろう。そして強みをいかんなく発揮しつつも、弱みについては臆せず周りに頼れる人だろう。
弱さをうまく情報公開できる人こそ真に強い人だと私は思う。