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2つの物語オモテ

2007年09月07日 06:56

おー仕事も終わったし、doomy今日いっぱい付き合えよ!
えっ、ん~!・・・・(無言)
えやんか。予定な~もないんやろ!。いこいこ!
えー店知ってんのや。つれてっいたるさかい。

そう言いながら無理やりdoomy(私)を連れ出したS男が向かったのは、会社近くにあるジャズクラブである。
ジャズ好きの仲間では知らないものがいないほど有名なオーナーがやっているクラブだそうだ。
入った時間は20時に少し早い時間でライブまでに少し間があった。
私はバーボンウィスキーのロック、S男ラム酒ストレートを注文。
何もお互いしゃべらず、静かな時間が流れていく。
ここのクラブはコの字に造りつけられていて、その間にテーブルが3つ置かれていた。
詰めて座っても22,3人しか座れないだろう。
今日は週末ではなかったので、客も少なく12、3人だけである。
そのしゃべり声にしても、ひそひそと少し聞こえる程度であった。
そんな静かな時間が流れるカウンターで、2人が1杯目を飲み干し、2杯目を注文したときにジャズライブが始まった。

今日のメインは女性ボーカリストだ。そしてピアノベースドラムストリオ彼女バックを担当する構成のようだ。
彼女の今日のいでたちは、ジャズクラブに出演するには色は少し地味と思われる茶色であるが、体の線にそって肌に吸いついくようななまめかさがあるドレスだ。
だれもがセクシーと感じるな雰囲気をかもし出していた。
胸元は大きく開かれ、さほど大きくはないと思われるがそれでもつんとはった胸の谷間の奥まで美しく見せている。
ドレスの裾は、ロングドレスでありながら、正面左足の付け根少し下かから一直線にスリットが入っている。
合わせ目はピンで留められ、かろうじて太ももより上は見えなくなっている。
その色からは想像できないようなかなり、ボディーラインを強調した女性のしなやかさを最高に表現できるようなドレスだった。
しかし場末ジャズクラブのことだ。ライティングも何日も同じ位置で調整されていないのであろう。
彼女の美しさを表現できるものではなかった。
しかしそれでもボーカリストの斜め後ろからあてられたスポットライトは、ドレスのすそを透して彼女のすらっとした、驚くほど均整のとれた足の影を映し出していた。
そうやって、真剣に見るわけでもなく観察していた私の方に、彼女は目線を送ってきた。
そして、「今日は皆さんありがとう、ミユキが歌います」という言葉と同時にベースリズムを刻み始めた。
そうして、静かに演奏が始まった。・・・・・・




******************裏話の方はここから裏へどうぞ もちろん両方OK!


  ↓↓↓ 裏話のお嫌いな方は 下をお読みください。
         これは歌手女性ではなく男性(東南アジア系)バックトリオでなくピアノ1台だったけど実話です。




何曲かの予定していた曲を歌い終わると、その彼女から
「何か、リクエストありませんか」といいながら、テーブル席数人の客にやさしく目線をおくった。
だがすぐには反応はなかった。彼女はもう一度、今度は一人一人確認するようにカウンター席を見渡した。
ちょうど、doomyと目線があったとき彼女は「探していた人はあなた」と言わんばかりに目線を止めた。
それが通じたのか、驚き、そして思わず目線を外した。
しかし彼女はそのことは気に留めずに、「そちらのスーツお客様リクエストございませんか」と声をかけてきた。
その瞬間doomyは、前もって用意していたかのように、「ビートルズのヘイ、ジュードをお願いします」と答えていた。
「じゃー、少し時間くださいね!」と言いつつ、バックの奏者たちとリズムの取り方や、キーの高さの調整を相談しはじめた。
doomyは少し後悔していた。なぜならば、この曲はジャズナンバーでないことが一番の理由。有名ではあるがジャズで歌えるのか。

案の定、次に歌われたのは別の曲で、doomyの全く知らない曲だったがスタンダード曲のようにスイングしている。
やはり、無理かな。このまま忘れ去られて、「ハイ終わり!」でライブが終わってしまう予感がした。
しかし終わるのではなく、「少し休憩、いれます。」とのアナウンス
私のリクエストをどうするんだ、という怒りの気分少しあって、この待つという時間の感覚は非常に長く感じた。

だが実際は、時間はそんなには長くなかった。
どうも、ジャズでのリクエストの曲ではなかったのでバックとの打ち合わせの時間をとってたようだ。
そして、演奏が始まった。「おっ、リクエストに応えてきたな、さすがだな!」
やはり歌いなれていないのか、少し音程のずれる場面もあった。
がしかし、曲の雰囲気を前面に出し歌いきった。やはりプロである。素晴らしい。
doomyは拍手を惜しまなかった。
聞きたい曲が聴けたので、十分満足であった。
グラスに残ったウィスキーを飲み干し 「さて、帰ろうか!」と一言。
S男は、もう少し聞いて帰るとのことだったのでdoomyは一人支払いを済ませ喧噪の夜に消えていった。
ある、静かな夜のお話でした。







**** コメ ありがと ****

最愛さん】
読んでくれてありがとう♪
場所は大阪JR環状線の高架下ある
とあるジャズクラブで、よくライブ聞きに行きます。
大阪来たとき案内しますよ。

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