マラソン　忘却の彼方

いつも遠距離を電車で移動している。
通勤の電車の中にいると、気になる人を見かける事は、稀だけどある。ＪＫだったけどそれももう４年前の夏の終わり？秋の始まり？頃だった。通勤通学の人って、大体同じ位置に並んで待っていて、座る位置もほぼ同じように思っている。自分も定位置を決めている。記憶力は自信の無い自分、大体同じ位置に居る彼女たちを眼に焼き付けようと頑張っていた。どうせ叶わぬコイだもの。記憶の中の彼女たちは歳をとらないし。そして月日は流れていって、彼女たちは制服姿ではなく普段着の姿で見かけていたが次第に回数が減っていった。最近は、めっきり見かけることすらなくなってしまったようだ。みんなみんな、自分の前を通り過ぎて戻ってこない。みんなみんな、過去へ走って行ってしまう。
黒髪ストレートは最強だと思う。つい先日、別のＪＫだったけど、ほぼ向かいの席に腰掛けていて、自分はスマホでゲームをしながら、黒髪を時折見ていた。４年前のあの夏の終わり？秋の始まり？以来、グッときていた。ああなんだろう、着物？着てお姫様カットにしたらすごく似合うんじゃないか？と勝手にモウソウしてしまっていた。まあ、そんなコもいつか見なくなって過去に連れていかれるのだろう。

あー、明日も仕事がなさそう、蹴らなければよかった。逃がした7000円は、大きすぎる。

ヒマだなー