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そなたさえいれば 大義正義を捨てて悔いなし
2025年01月16日 22:49
【奥田孫大夫の恋狂い】
1702年の12月初め・・深々と小雪が舞い落ちる 夜半近くだった
蕎麦屋ののれんを 侍だの商人が次々とくぐっていく・・そして階段登ってトントンと2階へ・・
店の主人はさすがに怪訝な顔して なじみの堀部安兵衛に聞いた
「安っさん 頼母子講ってきいたけど やけに たくさんの人でんな・・」
「ああ・・今夜は 入れ札を落す日でな ちと多いかもしれんが すんだら 所望した 温かいそばを運んでくれんか、それまでは 誰も通すでないぞ・・」
「へい! わかりやした!」
その2階で 姿や身なりは違えど赤穂浪士が 最後の会合をしていたのです
「一同、朗報でござる・・来たる14日 上野介屋敷にて歌会が催されることに相成りもうした・・
事の一挙はこの日と決めたいが いかがでござろう・・」
内蔵助は 口は重くとも 14日に決めた理由を述べた
「おお! 14日といえば月こそ違え、殿の御命日ではないか!」
内蔵助の真前に座った奥田 孫大夫がはたと膝を叩き 一同に叫ぶように言った
「おお! そうだ まさしく! 」
一同は大きく頷き 討ち入りの日取りは ここに決定したのです
孫大夫は 江戸づめ上屋敷の藩士で 堀部安兵衛 高田軍兵衛と並び 急進派の三羽ガラスと言われていたのです
その孫大夫が討ち入りときまって 脳裏に浮かんだのが 好きな おなごの おつるのこと
(14日といえば あと10日しかないではないか)
討ち入りの日が来るのは必至とは覚悟していたものの まさか 年内になるとは・・
口先では賛同するものの ワナワナと膝が悔しさで震えた・・
(あまりに殺生ではないか・・延びに延びていた この一挙 来年初め いや 3月の春ごろにすればよかったのだ
その頃になれば 浪士の結束もなくなり 討ち入りなんて あわよくば、しなくて済むかもしれんかったのだ・・)
なんて いう【不謹慎な去来】が生じていたのです
と、いうのもおつると情交を重ねてよりこの三カ月・・もう 孫大夫の 股間はその味を知ってしまい 浮世に今少しでも 身をおけるものならと 心底考えていたのだ
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そんな孫大夫の胸中など 内蔵助も判ろうはずもない
「孫太夫、折り入ってそちに頼みがある、」
と内蔵助が別室に招き、膝を寄せた
「ここに200両ある、わしが都で遊興した残りだ 討ち入りが決まった以上、身軽でよいのだ、
この金子をもって同士をまわってくれんか・・」
長い窮乏の暮らしで皆は ほうぼうで借金をしておると聞く、それが気がかりでは安堵して冥土にもいけんだろ
だからお主に頼みたいのだ」
配ってほしいと頼まれた孫太夫・・200両と言えば今のお金にして2000万円!・・
孫大夫は 心が揺れた・・好きなおつるの壺の味を知ってしまった以上
おつると つるんで 逃げてしまいたい・・それが頭をかすめたとして なんの不思議があるでしょう・・
安兵衛と並ぶほどの忠義の先鋭武士が一旦崩れ始めると実に脆い
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討ち入りが当日となった・・
迫る刻限・・
そのお金持って いつのまにか孫太夫の足は おつるの長屋に向かっていた
まあ、孫太夫様 さきほどは今生の別れといわれましたのに・・
「おつるよ 今生と書いて何と読む?」
「・・・?」
「今を生きると書くのだ・・わしがこうして再び顔を出したのは、その通りに生きていくことを覚悟したからだ・・
1年9月も経てば 当初の志も情熱も去るのだ 今の同志の腹のうちはのぉ 主君の仇打ちなどではないんだ 名を挙げて
「仕官を目論むクソ連中ばかりよ 大義も正義もそこにはないのだ・・」
「おつる!わしはのぉ 実を申せば、おつるの 壺にハマったのだ! 討ち入りなどはもうどうでもよいのだ そなたと生きたい!」
「まことでございますか・・! 」
「おお! まことも まこと、 誠の道を おつるの壺にすることにしたわ!・・わしの討ち入りはまさにここじゃ!」
と、おつるのソコをまさぐった
(笑)孫大夫様ぁ・・もっともっと 生きてハマってくださいませ~~ そしておつるの 壺に討ち入りシテくださいませ~~~
(笑)(笑)
「よおし!おつる!、決まった!!」
「金もある、これで共に逃げようぞ!」
「はい!!」
ってことで歴史には 奥田孫大夫は 同志のお金を持ち逃げした、とんでもない破廉恥侍という記録が残っています
史実を除いて すべて私の妄想です 念のため
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