【お題日記】最近うれしかった出来事

LINEにメッセージが入っていた。

登録してある友だちや

公式アカウントが結構多いので

通知音はキャンセルしてある。

だから、時々チェックするけれど

このメッセージは見逃していた。


誰からだろうと開いてみると


｢〇〇〇くん、元気にしてますか？ 〇です｣


一瞬、間違いかと思ったけれど

忘れられない1文字の名前

それは、大学4年間の

キャンパス生活のほとんどを

一緒に過ごした友だち。


大好きでたまらなかったのに

グズで煮えきらない態度をとっていた僕に

愛想を尽かして、僕の友人と結婚してしまった。

アトリエでも学食でも帰りも一緒

周りの仲間は、二人は付き合っていると

そう思われていた。

でも、

手を握ったことも抱きしめたこともない。

好きだということは

彼女も感ずいていたはずなのに

積極的に押せなかった自分に

腹立たしい思いもあったし

何となく

自然に結ばれるのかなぁみたいな

夢見ていた自分もいた。


アパートにパスタを作りに来てくれた時も

調理している後ろ姿を見ているだけで

本当なら抱き締めたかったのに。


待ち合わせて、展覧会に行ったり

カフェに行ったり

一緒に居るだけで嬉しかった。


街を歩いているとスカウトの声がかかる

そんな、とびきり美人の彼女。

ファッションとかのセンスの良さは

群を抜いている。


卒業して1年後、友人との結婚式に招待された。

その時の、あまりにも華麗な姿に

見送りしてもらった時に、

おめでとうの言葉を言いながら

何故か目が潤んでしまった。



それから数年後、

友人とは離婚したと風の便りが届いた。

それから間もなく

とある女性雑誌に彼女が載っていると聞き

本屋へ直行してページをめくってみると

今、活躍中の女性 みたいなタイトルだったか

見開きで彼女が出ている。

某有名店百貨店の広報部で

主任をやっているとのこと。

ポニーテールがよく似合っていた学生時代

雑誌の彼女は、シャートヘア。

活躍している彼女が眩しく見えたっけ。


それ以来、彼女の音沙汰はなかった。


それが突然のLINE。

少しのやり取りをして

ビデオ通話に変えてみた。

そこに居るのは、

当時の面影はそのままの

落ち着いた大人の女性。

相変わらずキレイ。

今は、再婚した旦那さまとの間に

娘さんがいるとのこと。

彼女は、ファッション関係の仕事に

携わっていると話していた。


もう、あの当時の

内弁慶な男ではないので

その頃の思いを正直に伝えてみた。

そうすると彼女は少し驚いたように

僕が彼女に対して

それほど気がないように感じていたと

いや、好きだということは知らなかったの？

と聞くと、

女はストレートに言って欲しいものなの

と。


･･･僕の人生も違ったものになっていたのかなぁ。



最後に、都合が合えばご飯でもしましょ

ということになったのて

都合をつけなくちゃ（笑