見下ろすこと

　都内で高いビルに登って夜景を見下ろしたりすると案外気分がいいものだ。

　でも、地方では都内ほどの高層ビルが少ない。
　
　それでも、ほんの少しなら高いところがあったりする。
　そんなところを今日歩いた。
　見下ろせば比較的真新しい、新築の家々。
　そんな家々を見下ろしていると、高い場所よりも、そんな新築の家々に近づいてみたい心境になるのだ。
　実際に近くによってみると、なんでか気分がいい。
　
　都内では高層ビルから夜景を見下ろす慣習があるけれど、地方に行くと地に足のついた生活のほうがいとおしく思える。これは不思議な現象ですね。

　どちらが理想的な生活かといえば、当然に後者なんだと思う。
　
　でも、やっぱり都内の方が便利で、問題も多いけれど、それでも都内ブランドがあるのかなって思うんだ。
　普通のブランド品だってそうでしょ。
　むやみに高くって、特別長持ちするわけでもないけど欲しがる人が多い。そこには、ある一定のステータスやブランド意識が働くからなんですよ。

　見下ろすことに飽きてきた昨今。
　都内でも堤防のあるところを探して、たまには堤防をあるいてみようと思ったんだ。