最初の出現

最初にもう一人の自分が現れたのは二十歳くらいの時だった。

土曜日の夜９時過ぎに仕事を終えて帰宅して、11時過ぎた辺りに友達に用事があった事を思いだし、電話をかけるのも友達の親に迷惑かけるし(当番は、携帯とかない)、直接行っても友達が遊びに行っていて空振りするのもな～と考えて｢明日でいいか。｣と思っていたら、聞いたことのあるマフラーの音の車が家の庭に入ってきた。

私は、｢何で俺の車が！｣とビックリして2階の自分の部屋の窓から庭を覗くと、いつもの場所に車は止まっている。

｢おかしいな～｣と思いながらじっと見ていると、暗くて見えないけど人の気配とかを感じる…

庭に出てみると特に変わった事もないので、その日は就寝…

次の日、友達の家に行くと｢お前、昨日の夜俺ん家に来ただろう？｣と言ってきた。

部屋の電気を消してカーテンを閉めてテレビを見ていたから留守だと勘違いして帰って行ったと言うので、私｢俺、昨日来てないよ。｣と言うと、｢あれ？居ないじゃん。｣と言った声がお前だったし、窓を開けて確認した時、車に乗り込む姿がお前だったし、車もお前のスカイラインだった！

更に、俺ん家からバックで出て行く時のあの独特のアクセルの吹かし方はお前しか居ない！(当時はマニュアル車に乗ってた)

帰って行く方もお前の家の方角だったと言っていた。

そこで、私も昨日の夜の出来事を話すと友達が、｢じゃあ、あれは誰だったんだ？お前のドッペルゲンガーか？｣と言い出した。(^^;

小学１年からの友達が俺を間違うわけもなく、私が嘘を言っていないのも分かってくれてたので、｢あれは変態のお前のドッペルゲンガーだ！｣時の言う事で片付いた。(^^;

次のの出現情報は12年後だった…(^^;