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謹賀新年(年始は節分というのが中国) 「こいつぁ春から縁起がいいわぇ」【雑学】

2020年01月03日 18:52

謹賀新年(年始は節分というのが中国) 「こいつぁ春から縁起がいいわぇ」【雑学】

『 三 人 吉 三 廓 初 買 』(さんにんきちさ くるわの はつがい)

安政七年 (1860)正月江戸市村座で初演された歌舞伎の演目、通称『三人吉三』。


三名の吉三郎(きちさぶろう)を中心に複雑な人間関係を描く。

   和尚吉三(おしょう きちさ)
   お嬢吉三(おじょう きちさ)
   お坊吉三(おぼう きちさ)

百両の金と短刀「庚申丸」をめぐる因果応報の末に、差し違えて死ぬところで幕引き。

大川庚申塚の場」は、数ある歌舞伎の演目の中でも横綱級の人気がある。

節分の夜、大川庚申塚で、夜鷹を川に突き落とし、小判百両を奪ったお嬢吉三。

そこで朗々と、唄いあげるかのように廻すのが次の科白である。

  月も朧(おぼろ)に 白魚の
  篝(かがり)も霞(かす)む 春の空
  冷てえ風も ほろ酔い
  心持ちよく うかうかと
  浮かれ烏(からす)の ただ一羽
  ねぐらへ帰る 川端
  竿(さお)の雫(しずく)か 濡れ手で粟(あわ)
  思いがけなく 手に入る(いる)百両

  【 舞台上手より呼び声 】 
  御厄払いましょう、厄落とし!

  ほんに今夜は 節分
  西の海より 川の中
  落ちた夜鷹は 厄落とし
  豆だくさんに 一文の
  銭と違って 金包み
  こ い つ ぁ 春 か ら  縁 起 が い い わ え

厄払い」(お嬢吉三の独白)は、名科白中の名科白である。

お坊吉三が現れ、その金をよこせと無理を言う。

斬り合いはじめた二人に割って入ったのは和尚吉三だった。

三人が意気投合、『三国志演義』の「桃園の誓い」に因み、梅の木の下で義兄弟の契りを結ぶ。
ーー 序幕の圧巻


百両と名刀「庚申丸」の所在が転々とするうちに、

三人の吉三をめぐって複雑な人間関係が明らかになっていく。

《 Wikipediaより抜粋紹介 》

挿絵は 
 安政七年正月十四日(1860年2月5日江戸市村座初日の
 『三人吉三廓初買』の序幕「大川庚申塚の場」。
 左から、四代目市川小團次の和尚吉三、
 三代目岩井粂三郎のお嬢吉三、
 初代河原権十郎のお坊吉三。

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