試験官心得

おはようございます

タイトルに具体的な試験名を表記するのはリスクがあるので書けなかったのですが
私が試験監督をしているのは、国家試験とTOEIC　L&R試験が主です
たまに進学塾の模試や民間の能力試験からも依頼を受けて試験監督もします。

それぞれの試験ごとに、遵守すべき試験監督官の心得があるんですが
模試が一番緩く、開始時刻、終了時刻だけ守れ　って感じ（笑
国家試験も、これ緩すぎない？って感じなんですが　驚いた項目が１つあります
受験生の試験態度に関する規定で　””靴を脱いで受験することは禁止”
わかります？？
試験中、靴を履いてようが、脱いでようが　いいじゃない　と思いますよね。
これは、ある過去例から禁止事項に加わった内容なのですが
試験会場は多々あり、最低でも50人　多い場合は１２０人が同じ教室で受験します。
そんな試験教室で、ある受験生が試験に熱中するあまり、無造作に靴を脱ぎました。
きっと蒸れて異臭を放ったんだと思います。
靴を脱いだ受験生の周囲から・・・
『異臭のため試験に集中できない』と、クレームが多発。
以降、試験中に靴を脱いだ受験生には忠告すること　となりました。
信じられないような事例ですが、事実ですし、私が以前勤めていた
外資系の某日本IBMで、私も同じ境遇だった事がありますが本当に辛いｗ
私の後ろの席の方が、すぐ靴を脱ぐ
この匂いが堪らず、仕事に集中できないｗｗｗ
システムエンジニアとして勤務していたので、客先に出す提案書を作成していたので
ここで集中力を欠き、間違えた提案書を提出すれば会社に汚名を着せることになります
ミスは絶対に許されない　しかし異臭で集中できないｗｗｗｗ
ジレンマですよぉ


そして、試験官心得　どうしても守れない事があります
受験中に受験者から質問や要望があれば対処します
例えば、『トイレに行きたい』という方が必ず居ます
試験前に済ませておくように案内すれど必ず居ます
模試や国家試験では、小声で会話ができますが、TOEICは声による会話禁止
コミュニケーションカードという用紙に書いて、筆談なのです

これが出来ない・・・・（笑
受験者が手を挙げる　→　受験者の元へ足音を立てずに近づく
「どうしました？」　小声で言っちゃうんですよぉｗｗ
本来であれば筆談なので、試験官と受験者　双方とも筆談なのですが・・
いちいち書いて聞く　ってのも面倒なんですが、試験中も試験監督には
色々とやることがありまして、本人確認、欠席者確認、回収物の部数確認など
その他にも不正行為、具合の悪そうな方、周囲に迷惑をかける方の監視などなど
けっこー忙しい（笑


ついでに書いておくと、日本は地震大国ですから
いつ起きるか分かりません
そのような非常事態への対処方法までTOEICでは明記されてます
試験開始前の受験者受け入れ前には、トイレ、売店、自販機、インスタント写真の場所把握に加え
非常時の避難経路と避難場所の確認
非常時発生の際の受験生へのアナウンスも・・・

焦って試験教室を飛び出す方も出ちゃうと思うし、試験会場は間借りの会場ゆえ
その耐震強度など知るはずもなく、避難誘導を発するタイミングとか試験監督員に
委ねられてる・・・
もっとも、１会場で７００人以上が受験しているのですから
この７００人が一斉に避難行動をすれば、円滑に進むとは思えない・・・
試験終了後の廊下は、帰宅する受験生で通路はいっぱいｗ
これが非常時にどうなるのか？・・・
受験生全員が冷静に対応出来るだろうか

んまぁこれは試験会場に限ったことではなく
人の集まる場所では、どこでも起き得る事実ですけどね


というわけで、今回は試験監督は一見ラクに見えますが
全然ラクじゃない！　ってお話でした（笑




おしまい～