- 名前
- Akasa
- 性別
- ♂
- 年齢
- 57歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 年齢は気にしませんが100歳後半から2660歳が好みです。
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
災害は忘れた頃にやってくる
2019年08月17日 22:48
カラン コロン カラン コロン 六本木からちょっと外れた閑静な住宅街は鬱蒼とした木立に佇む粛清の様相。
舗装路に鳴る下駄の音が闇に吸い込まれているように反響しない。
一波潮騒のような葉擦れが走ると「バーン」とけたたましい衝撃音が鳴り響く。
「うわぁ~っ」
突然の呻き声に眼を凝らして音源を探す。
ところどころから漏れる光源を頼りに前方で人影を認め、熱で潰れた自分の掠れ声を投げかける。
「大丈夫ですか?どうされました?」
うっ うう うっ
呻きながら振り向く人影はどうやら同世代の男
ゆっくりとこちらに振り向く男の顔を視線で追うと 額からだらだらと鮮血を流し うっ うっ うう うっ うっ うう うっ
夏の夜に街灯の薄い光を受けた形相は怪談のそれ
「ヒッ」
恐怖の悲鳴をあげたいのに喉が潰れて声が出ない。
「ひー(掠れた空気音)」
顔面血みどろの男もボクの異常を察したらしく、変に冷静。
どうしたの?大丈夫?と気遣ってくれるのですが、その顔がアップで寄るとまたまた怖い。
血だらけの手で顔を触られてボクの顔まで血だらけの越卒分け。
そのタイミングで通りがかった通行人(女性)はダッシュで逃げていき、それでも警察に通報してくれたおかげでお巡りさん登場。
血だらけ男と血だらけ男に血だらけにされたボクは何の因果か救急車でランデブー
お巡りさんの質問に答えてあげたいけど応えられない。
何故ならボクにも何があったのか分からないから
で、病院の処置室で判明したのは 強風?てか恐怖でしかない 倒木がボクの前行く男に命中したこと。
で、実はボクも同じ倒木で頭を切ってたらしい。おまけにマイ事件簿で怨霊憑依以来の高熱があること。
これは祟りか? 単に運が悪いだけなのか?
で、ちゃんと調書つくりました!
さてこの救急病院の治療費はどこの誰に請求したらええのんか、お巡りさんは調べてくれないらしいので、来週は樹木の所有者探さねば…
このデジログへのコメント
> ニーコさん
お祓いかあ あかさ教の教祖やってるからなかなか他のお祓いは受けたくない。
まあ信者がゼロだから 隠れてこっそり行きますかね。
> なうなうさん
それは貴重な情報を有難うございます。
電話して訊いてみます
コメントを書く