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予想し恐れていた声

2007年05月20日 11:08

予想し恐れていた声

やだなあ、ぼくは朝はキライなんだ。この季節の、薄手の布団やタオルケットがピッタリ体にまきついてる感じって、いいなあとおもうけど、ぜんぜんおきる気になれないのに、その心地よい布団の薄い繭をぺりぺり体からはがすのが、それもその作業を自分でやんなきゃなんないってのが、もう最低にツラいんだ。

日曜日の朝だね。どっこいしょ、ふう、しん呼吸しても、すごっくダルいや。でもぼくはヒキガエルのオタマジャクシのヒゴノカミサダツネどのの様子を見てにっこりする。彼はもうすぐ、ここを離れなきゃなんないんだ。たった一糎の黒い体は、しなやかしなやか。手足は自在にうごいて、石の上にはい上ってるね。

ちょっと肌にキツいくらいのサンシャインだね。外はきもちいいかな。で、突然すだれの外、ふりそそぐ朝の日光の下に、人影がちらちらうごいていて、けっこう窓のそばにいたぼくは驚いてちょっとあとづさり。草かりをやる管理会社の人かな。

あれ?

ぼくを見てるよね。

誰?誰なの?

日光を背景に、サッシ窓から数十センチのところに不動のまま佇立するその人物は、比較的うす暗い部屋の中を、何か凝視している風であって、窓の内側の簾からさしこむストライプの影に、大きなしみを構成していた。顔も服装も見る事ができない。突然、鮮明な声がぼくをとらえ、予想し恐れていた声と確認した。到着が、ついになされたという事をゲイ解した。

「残りの部分が俺である。俺をないがしろにした事を恥じよ」

「やはりきたか。お前がここへこじ入ってくるというならば、ぼくは全面的な闘争を開始する」

「無駄だ。俺に内包される事を夢見たのはお前であるのを忘れたか。片輪のお前は、俺を羨望する」

「ぼくは、そのように行為する事を拒絶する事を、ぼくが接した他者すべてから強制された。ぼくは、やっと諦念という事に帰着し、ぼくなりの方法で闘争を鎮静化させてきたのだ」

「更に欺瞞と不能者の平和の内に萎縮し分解してゆく。それが、おまえの拒絶という罪業にあたえられる、刑罰である」

「おまえごときがぼくを罰する事はできない。ぼくはすでにお前の手におえないのだ」

「....さあれかし。おそらく永遠に邂逅はなかろう。だだし、おまえは俺のために喪に服すべきである」

「とにかく、去れ」

「すでに俺は存在せぬ。しかしおまえは永遠に俺の残影に恐怖し後悔する。結局、おまえは俺の軍門に下ったのだ」

簾ごしに、狂った目がにたにたわらう。

ああ、さわやかな天気だね。さあ、網をもって、エビをすくいに公園へゆこうかな。

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