「こんな夜更けにバナナかよ」

この映画、日テレ系でたくさん宣伝していたので、お客さんが入っているかなぁと思っていたのですが、予想に反して少なかったです。
朝イチで観たのですが、客席にいたのは、中高年の方々がまばらに。
僕の仕事に関連した内容なので、世間的に広く知られたらいいな、と思っていたのですが、ちょっと残念でした。

鹿野さんという、実在した筋ジストロフィーの男性が様々な人の助けを借りながら自立生活を営むお話。

舞台は1990年代ですが、その頃、僕も自立生活をする脳性麻痺の人の介助をしていました。
その人は鹿野さんほどパワフルではなかったけど、やはり僕の中での貴重な体験となっています。

現在は、その頃と比べてだいぶ制度が整ってきています。
鹿野さんのようなパワフルな人がいたから現在がある、と言えますが、現在では、パワフルな人ではなくても自立生活ができる、とも言えます。

映画の最後に、現在の状況を少しでもふれてもらえたらありがたかったなぁ、と思いました。

原作本は、知ってはいたものの未読。
今回、文庫本を購入したので、これから読んでみたいと思います。