- 名前
- key64
- 性別
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- 年齢
- 50歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- お酒が好きなので飲みに行ける人が良いです。 カメラ勉強し始めたのでモデルになってくれ...
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【お題日記】あなたの恩人は?
2018年09月26日 16:23
恩人というより恩師というべき人はいた。
大学時代にアメフトのヘッドコーチとして縁も所縁もないチームに、ボランティアで来てくれた師匠。
当時はコーチしてくれる方が居ず、練習メニューから試合中の戦術まで学生が考え実施していた。
セレクションもない大学だったからほぼ全員が大学になってアメフトを始めた者ばかり。
そんなチームに来てくださった。
当時、私は怪我をして選手としては続けられないことがわかり、スタッフとして残るかチームを離れるか迷っていた。そんな時にたまたま師匠がやってきた。
師匠はコーチはボランティアで正業があるので平日はほぼ来られない。
その平日に自分の代わりになる人間が必要だと言ってくれた。
まだ大学2年生になるかならないかの、まだフットボールを理解していない若造に。
チームに居場所を作ってもらえ嬉しかった。
上級生も大変協力的で、そんな下級生の生意気な指導もどきを受け入れてくれた。
チームでは唯一のヘッドコーチとコーチ見習いとして、本当に師匠にはいろいろ教えてもらった。
聞きに行かないかぎり直接細かく教えてくれるタイプではないけど、選手に教える時に必ず私にも通じるように教えてくれたし、もちろん聞きに行けば懇切丁寧に教えてくれた。
選手とは、一部の四年生幹部を除き、その特例ですら年に片手ほどの機会しか一緒に飲まなかったのに私とは良く飲みに連れて行ってくれ、ご馳走してくれた。そんな時に話してくれるアメフトの話はもちろん、社会人としての話、男としての話など本当に勉強になった。
気がつけば服装の好みも真似していた。
そんな様々な形で薫陶を受け、影響を与えてくれた師匠が十数年前に突然なくなった。
今の私の年齢に近い歳で、突然に。
報せをくれた同期を怒鳴りつけてしまった。
縁起でもない冗談はやめろと。
冗談じゃなかった。葬儀場で、棺の中で、穏やかな顔で寝てた。
それを見てもまだ信じられず、悪戯好きな人だったから読経の途中にでも起き上がってくるのかと思ってた。思おうとしていた、というのが正しいのかもしれない。
今でも時々夢にて会いに来てくれる。
目覚めた瞬間、まだ生きてたと錯覚してしまう。
同期や先輩後輩は墓参りに行っているが、どうも行く気がしない。
行くと死んだことを認めなければならないような気がして。
死んだ姿を見るのは、かっこつけだった師匠を冒涜するような気がして。
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