故人に思いを

明日は祖母の七回忌
実家の近くのお寺でお経を
本当の命日は四年に一度
うるう年その日

田舎の田舎が無くなって六年か
なんも変わってないな
当時流行りの歌に
「トイレの神様」があった
まるで私が来るの待っててくれたよに
とまで急にじゃなかったが
２ヶ月程前に遊びに行って勝手に大掃除をしてからあの日
おじいちゃんと日常を過ごした夜から
朝目覚めることは、無かった

一緒に暮らしてたおじいちゃん以外
最後にあった親族は自分
明け休みで会社にいた自分へ母から電話が
おばあちゃんが亡くなった
止めどなく涙が流れた
休みでよかった
緊張が少しでも緩むと涙が止まらなかったから

高校を卒業してから七年か帰ってなかった
就職して三年目から毎年帰るようにした
年に一回まとまってとれる連休で
もともとジジババ大好き
横浜から兵庫まで
遠くはないが近い程でもない
年に一度の訪問

自分はいい孫だったのか

おばあちゃんが亡くなる前
自分が掃除したことを喜んでいたと
じいちゃんから、隣に住んでたおばさんから葬式で聞かされた

今でもじいちゃんからばあちゃんが喜んでいたよって聞かされる

果たして自分はいい孫だったのか

何年も顔見せなかった自分

もらったことは計り知れない

少しでも

返せたのだろうか