夕焼け小焼け

手をつないで「さあ行こう。」転ばないように
近くの薬屋ドラッグストアまでお買い物。
ほらお日様もうすぐに消えてしまうよ。赤くて
丸い形が半丸になってきた、少しづつ。歩くたびに
小さくなっていくようだ。孫ととつないだ
小さな手のぬくもり。どこまでも広がる未来の１歩。
虹やオーロラのような色が出来るのかな。
この小さなお手てから。

　お店の中ではいろいろ言い訳をしながらかごに
お菓子を入れてくる。「これはママが好きだから。」
「じいやはこれを食べるからね。」あれこれ言いながら
袋が３つ出来たので一番軽い袋を持たせると
よいしょよいしょと頑張って持っている。
「もういいよ。じいやが持つから。」
　と言ったけど頑張って持って帰ったよね
お家はすぐそこまできたよ頑張れ頑張れ。
「よく頑張ったね。」と言うと
得意そうな笑顔を満面に浮かべて、ドアを
開ければ、お日様もお家に帰った後みたいだね。

　夕やけ小焼けで日が暮れた