お金を持つとなぜ人が変わるのか

「お金を持つと人は変わる」
とよく言われる。

確かに、表面的に見たら変わる。
買えるものの幅が広がるわけだから、当然。

でも、人間自体が変わるかというと、
そういうことではない。

お金を持ったから人が変わったとすれば、
元々そういう人だったというだけ。

例えば、水商売をしたら
金銭感覚が狂うという話がある。

だけど、それって初めから
お金の価値がわかってないというだけ。

10万円、100万円の価値がどれだけなのか、
数字としてはわかるけど、
体感としては分からない。

お金の価値というのは
実際に使ってみないとわからない。

ちなみに、私がお金の価値を知っ たのは
20歳くらいの時。

2年間ほとんど使わず、というより
あの頃は仕事で成功することにしか頭になかったので、
睡眠と食事の時間以外はずっと仕事をしていて、
いつの間にか200万円貯まっていた。

で、退職後、散々遊びまくって、
すべての貯金を1ヶ月半で使い切ったことがある。
200万円は大金ではなかった。笑

たぶんあの時チビチビ遣ってたら
未だにお金の価値はわかってないだろう。

今はお金の価値を知っているので、
お金を持とうが持ってなかろうが、
金銭感覚が狂うとかはない。

1泊5000円のホテルに泊まったとしても
50万円のホテルに泊まったとしても
価値をわかった上で使える。

人格も同じ。

例えば、お金を持ったから偉そうになる 人は
貧乏な時からそういう人だっただけ。
貧乏な時はそれが表に出てこなかっただけ。

逆に言い換えれば、
お金を持ったからと言って
人格を変えることはできない。

変えられるのはお金ではなく、
どういう経験を積むかではないか。