- 名前
- くろ助
- 性別
- ♀
- 年齢
- 36歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- くろ助です。 結構恥ずかしがり屋で照れ屋ですがお話好きだから色々出来ると嬉しいです。...
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くろ助と事務長の話。⑤
2017年11月05日 23:23
前の続き!
事務長は出てきませんがタイトルはそのままで。
くろ助:基本身の危険より好奇心が勝ってしまいよくトラブルに巻き込まれてる。
木村:よく心配してくれる。
事務長:くろ助がお付き合いを断ったにも関わらずキスしてきた人。
簡単に説明。
事務長から退職前に告白されるも断るが、2週間経ったある日日直で一人きりの職場に事務長が遊びに?会いにきた。しかもキスして帰っていくという…
_________________
事務所で一人スマホとにらめっこするくろ助。
木村さんになんと送ろう。
事務長にキスされた…とか言ったら、なんて反応されるかな。
くろ助「……なんか、気持ち悪いとか言われそう」
気分が沈んでしまう。
散々木村さんには注意を受けていたのにこんな結果になってしまった。
隠せばいいのかも知れないけど、困ったことにくろ助はすぐ顔に出てしまうようで…深く追及されて白状するより先に自白した方が潔く感じる。
(…正直…もしかしたら事務長が接触してくるかもは予想してた…日直の日付は知ってるし電話かけて「日直頑張ってるか?」とか、くろ助が一人で日直出来てるか心配でそうするかなって思ったけどまさか…そんないきなり現れてキスするとか予想外過ぎる…)
普段使わない頭が痛いし重い。
事務長との逢瀬は意外と長かったらしく、時計はすでに業務が始まって2時間が経過していた。
くろ助「…うわ…1時間くらいあそこに居たの」
そんなに抱き合ってたのかな。しかも仕事放棄して…。怖い…。
しかも木村さんは寝てるらしく既読つかない。
(……相談は…また今度かなぁ)
流石に仕事じゃない日に約1時間掛けて(木村さん家は職場から結構離れてる)くるわけないか。
一人ぼっちだと色々考えてしまう。
どうすれば良かったのかなとか、自分の行動が悪かったとか…。
なんでこんなやつ好きになっちゃったの…。
くろ助「あー…だめだ!!とりあえず仕事に集中しよ」
頭を振ってパソコンに向かう。仕事をしてれば何も考えなくて済むかも。
『木村さん午前中来てくれれば良かったのにな』
それでもやっぱり一人で考え込むのが嫌で木村さんにLINEを送る。
文字で打って吐き出すことで少しだけ気分が楽になった気がした。
それから暫くしてスマホが震える。
『どうしたの?』
画面を覗いては先程の光景が目に浮かぶ。
『事務長が来たの』
それから何回かやり取りをして木村さんは職場に来てくれることになった。
なんか申し訳ない。
_____________
木村「で、事務長がどうしたって?」
午後に来てくれた木村さん。
かくかくじかじかと説明するくろ助。
静かに聞いていた木村さんが一言、
木村「……その部屋入る度に事務長のこと思い出しそうだね」
酷いし。
その後折角来たからと自分の仕事を始めるために籠ってしまった。
(……なんか思ってた反応と違う)
怒るとか軽蔑するとかあるかと思ったのにな。
普段と変わらない感じで仕事に集中する遠く離れて小さな木村さんをたまにちらっと盗み見る。
………つまんないの。
_____________
仕事が終わり帰ろうとしたら木村さんからドライブしようと声をかけられた。
くろ助「なんか今日あっという間に日直が終わった気がする」
木村「仕事進まなかったの?考えすぎじゃない?」
仕事や休日の話をしてはいつも寄り道するコンビニについた。
長距離トラックが停車する離れた駐車場に車を停めては二人して後部座席に移動する。
木村「くろ助さんあったかいね」
木村さんに後ろから抱きしめられた格好でくろ助は鎮座していた虎のヌイグルミを抱え込んで撫でる。
くろ助「冷たかったら死んでるじゃん」
なんだかんだ同じ時間に仕事が終わるとこうして二人で過ごすことが多くなった。
(…別に好きとかじゃなくて…嫌いって訳でもなくて、ただ一緒にいるのが心地いいだけで…こういうのを利用してるってことになるのかな…)
時々この関係が辛くなるときがある。
木村さんの気持ちを知っていながらそれに甘えている。
……いつか、ちゃんと答えをあげなきゃいけない。
それまでは___
木村「__くろ助さん、」
くろ助「?な、に…?」
身体の向きを変えて顔を上げると後頭部を支えられてそのまま唇を重ねる。
木村「……上書き」
その言葉に忘れていたことを思い出して眉を寄せると強く抱きしめられた。
木村「別にさ…くろ助さん自分のじゃないの解ってる…解ってるけどさ、とられたくないって思ったんだよ」
くろ助「……ばか」
木村「解ってる…」
何に対しての解ってるなのか、それは分からないけど今はこのままその腕の中で大人しく身体を委ねてた。
えんど。
綺麗に終われないおまけ↓↓
木村「くろ助さん、あとどこ上書きすればいいの?」
くろ助「(この人時々恥ずかしいんだよね)抱きしめられてキスされただけ」
木村「本当に?」
くろ助「あ…」
木村「なに?」
くろ助「……えっと、誤作動した」
木村「誤作動?」
くろ助「その…キスされただけで濡れた」
木村「どんだけ欲求不満よ。え?事務長とのキスそんなに良かったの?」
くろ助「ばっ!違う!あれだよ!木村さんが一人でイかないように!って言うから最近我慢してるの!そんな時になんかされたら事務長でも(失礼)濡れるよ!!」
木村「ちゃんと我慢してるんだ?へー頑張ってるんだね」
くろ助「……最低ー」
木村「今度の泊まり楽しみにしとく」
おしまい。
このデジログへのコメント
なんだかんだ楽しく読まさせていただきました(笑)
事務長さん、今後も来ると色々と面倒そうですね(^-^;
微妙にウラが混じってるオモテやね笑
いろいろ考えてしまうこともあるやろし、なかなか難しいよね…
とにかく、くろには幸せになって欲しいぞ。
おはよう♪
なんだかんだでくろ助ちゃんの周りには優しい人が集まるね(#^_^#)
多分くろ助ちゃんが優しいからだよ♪
ふふー。
なかなか思わせぶりな進展だよね。
って、同じくくーちゃんには幸せになって欲しいけどな。
自分のしたいようにすればいいんじゃない?^^
> 幸太郎さんさん
いつも読んで下さりありがとうございます!
嬉しいです。
でもくろ助仕事出来なくてよく助けて頂いてたので無下にも出来ず、でも思ってもないのに期待もさせてはいけないし…難しいです。
> pekopokoさん
本当にね、おまけつけるなら裏にすれば良かったと後悔してます。
なんだかんだここの人優しくて嬉しいです。
> 反省親父さん
こんばんは!
反省親父さんも本当優しいですよね!
名前に親父入ってるから実はくろ助の中で第二のパパになってます←
> けい☆さん
本当悩ましい展開なんですよ。
モテ期とか思ってる場合じゃありませんでした。とりあえず幸せを願ってくれてありがとうございました!!
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