目先の自分

明日もぐだぐた休日を過ごし

それが終われば仕事と家の往復を５日

暇だ怠いと呟いてはつまらないと嘆き

かと言って自らが何かを生み出す行動をせず

そうやって毎日と毎月と毎年が終わり

萎縮していくように人生が少しずつ

真綿で締め付けていくように潰れていく


今更爆発するような馬鹿も出来ず

社会からつまはじきにされては生活できないと怯え

小さな箱庭さえ追いかけても手にするのは困難と悟り

しいては何を見ても冷めている目でみてしまう


しがらみを突き放す事も切り離す事も生きている限り無理であり

釈迦のような涅槃なぞは世界に望める筈も無く

自らに失望している訳でも無いのに物事に積極的になれずにいる

面倒事には敬遠しがちでそれなのに求める事由はやまない

社会に不満と文句しか無いのにそれを変える事ができる力が個人には無く

集団になったりしても権利権力を持てど行使できにくく

政治家達は自分を偉いと勘違いしては奉仕を忘れて互いに脚を引っ張りあって椅子に座ろうとする

社会に生きれば法に使われできなければ警察機構に捕まえられる

面子にばかり金を注ぎ込み実情には目をつむる

そのくせ娯楽をさせてくれず税はいくらでも搾りとろうと画策してくる


この先も延々と不満と怒りはやまないのに

こと幸せだけは感じ難い世の中を

目先に欲望すら映せず映らずに

無為に消費していく時間を嘆いては

同時に忘れゆく毎日である