43歳のゲス不倫 その3

彼女と話すようになる前から長距離の配達帰りによく寄っている実家近くのコンビニがある。

実はそのコンビニからは、彼女の家が見える。

告白した数日後、そこで僕らは何十年か振りに再会した。

歳は感じさせるが、面影はしっかり残っている。
優しくて上品な雰囲気。
子供にアイスを買ってやる口実で来たようで、久し振りだねとか、元気？とか何気ない会話を二言、三言交わした。

帰り道、彼女からメッセージ
「変わってないね、すぐ分かった。
私の方はもうこんなおばさんになっちゃって、ガッカリしたでしょ？」

そんな事ないよ。
君こそ変わってないね。
逢えて良かったよ。
また逢いたいね。

当時、８クラスの女子総勢約１８０人の顔と名前を覚えていた僕の方はまだしも、クラスも一緒になった事のない僕の事を良く覚えていたモノだと、ちょっとだけ嬉しくなった。