- 名前
- モーリー
- 性別
- ♂
- 年齢
- 69歳
- 住所
- 千葉
- 自己紹介
- おっさんです 若くありません この年齢でもOKの方いらっしゃいますか? そんな奇特な...
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変な店主の話
2007年03月07日 10:17
先日の話です
ある日の夕方、一人車を走らせていたおいらはなんだ
か腹が減ってきました。どこかで食事でもしようかな
と思い何がいいかなとあれこれ考えた結果
以前に2~3度行ったことのある近くの焼肉もやって
る小さな食堂に行くことに決めました。
店の前に車を停めて店の入り口を見ると以前は気が付
かなかった小さな張り紙が張ってある。
なんと書いてあるのか目をこらして読んでみると
{夜の部 会員制}と書いてある。
「えー食堂のくせに会員制かよ」と独り言をいいなが
らおそるおそる戸を開けて見るといつもはおばさんが
一人でやってるのにこの日は時間がちょっと早かった
みたいで60歳半ばの親父さんが一人
これからがその親父さんとのやりとりです。
俺「今晩は、何、会員制になったの」
店主「誰、どっから来たの、近く?何やってんの、こ
の店初めて?」
俺「前に2回くらい来たかな」
店主「あっそ、じゃ入いんな。あんたならいいよ
人よさそうだし、いいよいいよ座んな
店主「何、近くに住んでんの 何やってる人?」
俺「調理の方を」
店主「あー本当 調理師さんかい、良く来てくれたよ
嬉しいよ いろいろ教えてくんな、人生ずーっと勉強だからよ 頼むよ 良く来てくれたよ 嬉しいよ
へーそうかい」
どうやら会員制の張り紙は嫌な客を断るための口実みたいだ。
(なんでもいいから速く注文を聞いてくれねえかな)
店主「おら、ここでこの商売30年やってんだ
あんたみたいな人が来てくれて嬉しいよ」
「この辺はいいとこだよ」「ずーとここに住んでんの?」
話がとまらなーい
もしテレビならここで早回しだろうな
「ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ」なんて感じで
10分位喋って
店主「なんか食うかい?カルビ2人前でいいかい」
(なんだよ勝手に決めんなよ」
俺「あっ それでいいです」
店主は肉を切りに調理場へ。肉を切りながらまだ何か喋ってる
(黙ってやれよ)
おもむろに店主は切りたてのカルビを皿に盛りおいらのいるテーブルに持ってきた。
店主「この肉はうまいよ これはいい肉だから 最高だよ 食ってみなよ うまいから」
見るとかなり厚く切ってある。
これは期待できるぞ
(あーやっと肉にありつける よかった)
店主「あー焼加減はもうそのくらいでいいよ、この肉はいいよー 最高だよ 食ってみなうまいから」
俺は、店主の薦めるように焼加減もそこそこに網の上の肉を一枚口に運ぶ、
「・・・・・・・・」
(かたいー!!)
店主「どうだい うまいだろう いい肉だよこれは」
(えーーー?!)
店主「うまいだろ な!」
俺「かてーよ ちぎれねーよ」
店主「そうかい 固いかい」「この肉はいい肉だと思うんだけどな」
店主「でも タレはうまいだろ よくできてんだろ」
(うまくねーよ タレよりも肉だよ肉)
(あーあこんな店来るんじゃなかった こんなことなら最初から断られた方がよかったよ。)
店内の壁の張り紙をみると
{お客様に旨いと言わせたい店}とか{旨くなかったら金はいらない}みたいなことが書いてある。
俺「帰る おあいそ」
店主「もうすぐ女房も息子も来るから、ゆっくりしていきなよ」
(知るかよ そんなこと)
俺「いいよ いいよ 帰るよ」
店主「そうかい えーとお会計は3500円です」
(げー たけー)
俺「はい 3500円」
店主「ありがとうよ 又来てくんな」
(誰が来るか こんなとこ)
そうこうやってる内に次の犠牲者が一人入ってきました。
この親父 その客にも同じようにやってたことは言うまでもありません。
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