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大雨の朝に!
2015年09月11日 23:03
激しく降る雨が気になって早朝。近くの土手に川の水量を見に行きました。
見渡す限りの水!みず!ミズ!
普段は田んぼやススキの原で川の水面は遥か彼方のどこかで全く見えずに、ひたすら草原だけなのに
流石に上流の降水量の多さで水面が上がっているようでした。
田んぼの稲は全く見えず、案山子の頭部と思われる帽子とか黒い頭とおぼしき布の塊が
見えている。その水面の近くまで降りて水面を暫く眺めて物思いに耽っていると
雨が叩きつけて波立つ水面を波に揉まれながら一直線にこちらに突き進んでくる黒い点が!
初めはバッタかなと思ったのだけれど必死で泳ぎ来るその黒点を見つめていると
どうやらオケラらしく、かなりのスピードで泳ぎ来る。私の足元に泳ぎ着けと
念じていたが、目前の1メートル先程に生えていた草の茎に当たってそこに落ち着いたようで
そこからは陸地には来ないようだった、
フト気付くと遠くの水面のあちこちに黒い点が散在している、観察を続けていると徐々に
それぞれ陸地に向かって着実に接近するのを見ると皆、オケラの様だ、
そう思って眺めていると、最初土手の上から水面を見たときにかなり遠くの水面上に
黒い影をはためかせ、かなりの数の鳥が飛び交って時折、水面に接していた情景がよみがえり
この雨の中で何故群れて、飛び交うのか?と不審に感じていたのだが
その飛び交う鳥の群れがその時よりずいぶん近くなってきており、謎が解けた。
恐らく田んぼに生息していたオケラたちが急激で大量の水に棲家を失い、暫くは耐えていたのだろうが
耐えられずに水面に一斉に出てきて、生存を賭けて陸地を求めて移動を始めたのだろう、そしてその移動を
捕食しようとした鳥が群れで、その頭上を飛び交って捕らえていたのだろうと!!
しかし見事なくらいに一直線に最短距離のラインを描いて陸地の土手を目指して泳ぎ出したオケラの
その感知能力は命の凄絶さを感じさせてくれた。
暫く泳ぎ来るオケラたちの姿を見詰め、遠いところから泳ぎ来て疲れているのか激しく降る雨に打たれ
またその雨で波立つ水面に左右にふらつく者も居る。
頑張れ、そして私の足元に泳ぎ着け、そしてその姿を私に見せてくれ!
と念じたがどのオケラも岸辺近くの草の茎などに邪魔されて一匹も陸地に上がる姿を
見ることは叶わなかった。
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