- 名前
- tom夫
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- 52歳
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3年経つとわかる。
2015年05月28日 16:05
定年した人が
労務を提供して
そこそこ時間給を
いただく団体がありまして。
そこの団体?に
建物の植栽剪定をしてもらうことになりました。
近頃の造園屋さんは
残念なくらい知識と技術がありません。
剪定して下さいと言えば
ただ刈るだけ。
センスというものが感じられません。
まぁ
昨今の造園屋さんなんて
そんなもんかと思っており
その団体にも
期待していませんでした。
役所の再雇用訓練などで
剪定講習を受けた程度の
素人さんがくるのだと思っておりました。
剪定をお願いする場所は
10年ほど手を入れていなかったので
中木、低木が伸び放題。
ある日
下見と打ち合わせで
その団体の人と
現地で会うことになりました。
やって来たおっちゃんは
一通り現地をみた後で
「3年がかりでやりましょう。」
と言いました。
3年の意味がわかりませんでした。
今まで
プロである造園屋さんにも
そんなことを言われたことはありません。
「何で3年なのですか?」
そう聞いたところ
「ほら、植栽を見て下さい。
木の上の方は葉と枝があるけれど
したの方はないでしょ。
一気に切ると枝葉がなくなってしまい
幹だけになってしまいます。
今年は上から30cm切って
少し低くします。
そうすると枝葉が少し残ります。
来年は下の方にも枝葉が出てきます。
1年毎に30cm高さを落としていくと
少しずつ枝葉も下の方に生えてきます。
3年後、1mほど背を低くして
枝振りもよい木にします。」
そのおっちゃんのいう事は
素人にも解り易く
納得できるものでした。
今年がその3年目。
そのおっちゃんの言った通り
上だけ葉っぱが生えて
見栄えの悪かった中木が
見事なプロポーションの木に変わりました。
そこの建物の管理員さんと話をしていました。
管理員「あのおっちゃんの言う通りになりましたね」
私「凄いですね。
ああいうのがプロの仕事って言うのでしょうね。
私なんてせっかちだから
仕事でもすぐに結果を出したがる方です。
少しずつやる方が
良いこともあるのですね。」
管理員「もしかしたら
人も同じかもしれませんね。」
私「あぁなるほど。
短期間で判断や評価するのではなく
長い目で見ないとわからない場合もあるかもしれませんね。」
おっちゃんと
管理員さんに
世の中のことを
少しだけ教えてもらえた出来事でした。
このデジログへのコメント
私もそんなプロになりたかったな。途中で辞めちゃったけど。
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