- 名前
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- こんにちは! はじめましても、そうじゃない人もどうも梨果子です 読書と映画と散歩と睡...
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物凄く暗くて重い読書感想文。
2015年05月24日 22:07
東海村臨界事故の本を読んだ
事故があった1999年当時は9歳だったんだけども、同じ日本で同じ関東でこんなに怖いことがあったなんて知らなかった。
バケツでウラン溶液を手作業で濾過器に移す作業をさせられてた現場作業員の手元で、ウランが臨界して、青い光を放ちながら3人を被爆させた事故。
高濃度の放射線が体を貫き、免疫組織を破壊して新陳代謝機能が止まり、新しい皮膚も血液も出来なくなる地獄。
腸粘膜が全部剥がれて、1日3リットルの下痢をする地獄。
なにより怖かったのは、
日々新しい細胞を必要としない脳が生きてること。
一番近くで被爆した作業員は、皮膚が剥がれ落ちて、全身が治ることのない大火傷状態、しかも内蔵は物凄いスピードで破壊されてるのに、脳だけは健康だって言うことが何よりの恐怖だった。
その作業員が元気でお喋りも出来た時に奥さんに言った
『愛してるよ』
の一言が今まで読んだ本の中でどんな言葉よりも、一番悲しかった。
日々、人間なのに人の原形を留めなくなる夫を見守ってた奥さんも、もの凄い恐怖と悲しみだったと思う。
当事者じゃないやつが、こんな事を書いても本当に無責任な話だと思うけど、放射線治療83日間の記録と言う本は本当に悲しくて怖くて、でも人に伝えたい本だと思った。
これを読んで、脱原発になったかと言うと、日本の電気事情の事を考えるとそうとは言えない自分。
エアコンだって使うし、家はオール電化だし、何よりの下世話な話、電気料金がこれ以上上がるのは生活がキツいし。
人は電気の為なら、未知のエネルギーにも頼らなきゃいけないのは悲しい話だと思った。
その未知のエネルギーは生活に欠かせないほど、人と深く繋がってると思うと怖い話だと思った。
本当に色々な事を考えさせられた本だった。
二度と読み返したくは無いけれど、これは私の人生の一冊になると思う。
なんか思う思うばっかり書いちゃった。
あんまり、頭の良い方じゃないからだね。
久々のログが滅茶苦茶暗くてごめんなさい。
批判があるようでしたら消します。
さようならー。
このデジログへのコメント
現状での脱原発は皆が更なる増税と増電気代を覚悟出来るかと言う事…貴女の感想と悲しみは素直ですよ。
> BandWさん
ね、その覚悟が出来れば、本当に使わない方がいい物なんですけどね。
私はまだ無理だなー�…
> かながわさん
凄まじい映像ですよね
私は途中でギブアップしました(TT)
上司達の業務上過失致死の罪状は軽すぎると思いました。
事故当時、職場は発生地より15キロ圏内でした。家に帰るのも大変だった気温があります。
> そうすけさん
その言葉切な過ぎました…
お医者さんも看護師さんも、凄く大変で悲しい思いで治療にあたってたけど、やっぱり当事者には敵うものはありませんもんね(TT)
> junさん
自宅待機の発令が出たらしいですね!
私は東京でしたが、親戚筋は福島や茨城が多いので、今回の本も、地震も考えさせられる事が凄く多かったです。
概要は知ってるせいか、さすがにちょっと読む気になれない一冊です
> るん?さん
知ってるからこそ読んで欲しい一冊です
本当に泣きながら読みました。
> ぽへーん三世さん
是非読んでみてくださいー
本当にキッツい本だけど
特攻隊も自分の奥さんと一緒に突っ込んだ人の本読みました。
あれも切ない(TT)
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