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【お題日記】最近読んだ本

2015年04月02日 00:25

むかしむかし、地元にあるお金持ちがいました。
しかし残念なことに、夫婦には子どもがいません。
そこで二人は、くる日もくる日も水神さまに
お願いしました。
「どうか、子どもを授けてください」
すると、二十一日の満願の日に赤ちゃん
身ごもりやがて玉のような女の子が生まれました。
二人は女の子を、お浪(なみ)と名づけました。
お浪は大きくなるにつれて、
美しい娘に成長していきます。
そして縁談も、次から次へと
持ちこまれてきました。
だけどお浪は、縁談を断わりつづけるのです。
やがて心配した両親は、
とてもよい相手を見つけてきました。
相手は堺の豪商の三男で、なかなかの若者です。
お浪の両親は、この若者がすっかり気に入りましたが、しかしお浪は相変わらず承知しないのです。
「お浪よ。
お前はこの家を終わらせるつもりか? 
どうか、婿を迎えておくれ」
両親が泣いて頼むので、
「・・・わかりました」
と、お浪はしぶしぶ承知したのですが、
そのかわり嫁にいく前に、
霧島(きりしま)に参りたいといいだしたのです。
「おお、おお、そのくらい、お安い御用じゃ」
さっそく両親は、お浪をつれて出たのです。
やがて三人は、霧島山中の湖につきました。
お浪と両親は、この美しい湖のほとりで、
むつまじく語り合いながら弁当を広げましたが、
ところが突然お浪は立ち上がると
そのまま湖の中へ入って行き、
湖の中に消えてしまったのです。
「お浪、どうしたんじゃ、出ておいで」
両親は、大声で叫びました。
すると湖面がざわざわ揺れて、
お浪の顔があらわれました。
そして、ぽろぽろと涙をこぼしながら、
「父さま、母さま、
もうこれ以上おそばにおいていただくわけには
まいりません。さらばでございます」
お浪はそう言うと、
また湖の底に消えてしまったのです。
「どういうわけじゃ! 
お浪、もう一ぺん顔を見せておくれ、お浪や」
両親が必死で呼びかけると、
そこに現れたのは世にも恐ろし、
大蛇の顔だったのです。
「・・・そうか。だが大蛇でもよい、
どうか帰っておくれ」
二人は一生懸命叫びましたが、
大蛇は小さく首を横に振ると再び湖に姿を消して、二度と現れることはありませんでした。
この事があってから、その湖は
『大浪の池』と呼ばれるようになったそうです。

というお話しを読みました( ̄▽ ̄)

このデジログへのコメント

  • まい(*・з・*) 2015年04月02日 01:16

    (*´艸`)ブハッ♪

    今yu-eサンが書いてるの読んだから
    読んだことにしておこっ

  • yu-e 2015年04月02日 06:01

    > まい(*・з・*)さん

    しまった!
    他のコメントを見るという
    その手があったか(笑)( ̄▽ ̄)
    とんちが効いて一休さんみたい(笑)( ^ω^ )

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