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趣味は読書、茫洋

2015年03月09日 22:35

最近、デジログから遠ざかっているのは、個人的な理由で、もう少し経ったら説明出来ると思う。
小林秀雄全集の月報集成を読んでいる。その影響で、「モオツァルト・無常ということ」を衝動買い
小林の文章は、ともかく難解らしいが、時には読むのも辛いほどの、難しい本を読みたくなるのだ。
山本周五郎の「日本婦道記」、は読み差し、リチャード・ブローティガンの「芝生の復讐」はまだ読み始めていない。
今日は、小林秀雄の本の他に、筒井康隆の「旅のラゴス」にも食指が動いたが、我慢した。
まだ幼い文庫本を小遣いで買うのを覚え始めたばかりの、中学一年の僕が、理想的読書をその頃夢想していた。
毎回二冊ずつ本を買う。一冊は好きな作家、そしてもう一冊は未知の作家、次にまた二冊ずつ買う。一冊は好きな作家、もう一冊はエッセイ。また二冊ずつ本を買う。一冊は好きな作家、もう一冊はノンフィクション…という風に、二冊ずつ本を買い、片方を違ったジャンルの本を選んで読んでいき、一人の作家の作品を全て読む。それを繰り返していく。これは、未熟な頭で妄想したその頃の理想の読書である。
ふと、思い出したが、中学の頃の僕の一ヶ月の小遣いは、確か千円。野球部に入っていて、毎週日曜日は、練習か、練習試合か、公式戦。
練習試合では、他校に行くことが多く、その度に母は、運賃プラス500円余計にお金を持たせてくれた。それは、何かあった時の用心のお金だったが、僕は帰りがけに繁華街書店に寄ってしまい、その中から文庫本を買ってしまった。そして、母に時々怒られた。
ある時、それは部活の無い休日の夕方、自転車を漕いで20分以上行った所にある大きな書店で、僕はレジに並んで一冊の本を買った。僕の、前にいる男の人は、6、7冊の文庫本を買っているのを見て、衝撃だったし、羨ましかった。しかし、今、大人になってある程度自由に文庫本くらいは買えるようになっても、三冊くらい買うと、何だか沢山買った気になる。結局、人間がセコく出来ているのだろう。
久々なので、とりとめのない事を書いた。

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