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ふと振り返る背後には

2014年11月04日 02:44

別にホラー系の話ではないよ(笑)

最近mixiを復帰して、またやり始めた趣味限定でコミュにかきこみしてるんだけど、
学生時代の遺産、というのか…当時のマイミクが変わらずゲームの話題で盛り上がってる
その様子に釣られて、昔のことを思い出すんだ

もう1年ほど前になるか、さらに昔やってたネトゲに、数年ぶりにログインしたんだよね
辞めてからの自分はというと、研究室に所属し、院試を受けて、卒論書いて卒業
大学院にすすみ、研究の傍ら就活をして、また卒論書いて、入社して…
そのころには、それまでの経歴も何も捨ててボロクソに叱られながら、
何とかやって仕事がわかってきた時期だった

3日ほどログインしてみて、昔馴染みだったプレイヤーがもう一人も居ないことに、
その時初めて気がついた
きっと、あの時はまり込むのを止めた俺は正しかった。
辞めても結局動画見たりゲームしたりでつまんない学生生活の浪費したとも思うけど、
絶対辞めてよかったんだ
でも、その時の喪失感ったらなかった。
涙が溢れて止まらず、10数年ぶりに声を抑えきれず泣いた。
自分の捨てたものが、酷く大きなものに思えたんだ。
そこにいた仲間との関わりを捨てて打ち込んだ3年間も、結局置き去りにして
全く別の仕事に飛び込んでしまった。
そこで感じた、仕事に大切な洞察力は、全てあの仮想空間で一から築き上げたものだった

一人で何かに打ち込む晩秋、時々似たような漠然とした不安に駆られることがある
両手で受けても、指の間から零れ落ちていく
お前はもっと早く気付けば、今必死にならずとも楽に身についたし、
もっと幅のある人間関係と豊かな人生を作り上げてこられたんじゃないか
…だけど、俺はもう選びとってきてしまった!もう取り戻せない!取り戻せないんだ!

そう思った時、自分の背後には切り捨てられた自分が、うらめしそうに、羨ましそうに
自分の背中を見つめているような感覚になって脱力する。
今日の裏ログだって、書いているうちに同種の自己嫌悪になりそうだった。

ふと振り返る背後には、背中を預けられる存在が欲しかった…

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