- 名前
- ぱすかる
- 性別
- ♂
- 年齢
- 73歳
- 住所
- 福島
- 自己紹介
- 中身は40代。 気が弱く臆病だが、ココロは獰猛。
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中村錦之助
2014年10月13日 09:37
萬屋錦之介って代えてから、あんま、イイ作品がなくなったな、
セーぜー、シトシトピッチャンの子連れ狼、だろ。
子連れ狼はハタチの頃、マンガ、で夢中になったモノだ。
錦ちゃんと云えば、チャンバラ、チャンバラ以外、似合わない男も珍しい、
俳優はなんでもこなせるのが俳優だが、錦ちゃんほどチャンバラ以外は似つかわしくない、
その反対が、裕次郎だ。
裕次郎ほど、チャンバラが会わない役者も珍しい。
一つだけ、錦ちゃんと勝新太郎、裕次郎でチャンバラ映画があった、アッ、も、ひとつ、
幕末太陽伝も、ソー云えば、あったな。
ぜ~んぜん、裕次郎はチャンバラが合わない、ギャハハ。
で、錦ちゃんだが、
チャンバラでは数限りなくある、イイのは、やっぱ、昭和30年代だろ。
錦ちゃんと云えば、宮本武蔵、も、サイコーと言ってよい。
宮本武蔵は、古くは、島田正吾、辰巳柳太郎、緒形拳の師匠スジだが、ま、新国劇だナ、から、
片岡知恵蔵、新しくは役所広司まで、ある。
やっぱ、錦ちゃんの武蔵はサイコーにイイ。コレを超える武蔵は、も、ナイだろ。
武蔵もイイが、長谷川伸のマタタビモノも、イイ。
とくに関の弥田っぺは、サイコーだな、
ナケル、ギャハハハ
いわくありげな旅の親子とひょんなことから関わりを持ってしまう、
足を滑らせ手川に流されてしまった女の幼子を弥田っぺは、助ける、
その間、やクサの因縁で親は斬り殺されてしまう。
親がいなくなってしまった幼い娘を抱えてしまった弥田っぺは、
賭場で稼いだ50両の金で、妹を身請けの旅にでてる途上だったが、
途方に暮れる。
殺されて息が切れる瞬間言い残した親の言葉を元に、弥田っぺは幼いムスメを、
近親者に送り届ける。
そのとき、養育費として、あの妹の身請けのためカネを、近親者に預ける。
10年が過ぎた、
弥田っぺはヤクザ家業で、すさんだ顔になってしまった。
しかし、10年前の会う約束がある。
あのときのムスメは息を呑むほど引き込むような妙齢の女に成長してる。
若いときの十朱幸代は、美しい。
富裕な町家の若さがはち切れんばかりの美貌が匂うような妙齢のムスメと
ヤクザ家業で落ちぶれてしまった自分の身の上、
とてもじゃないが、真っ正面に、向かい合って、会えるヨーなモンじゃない。
裕福な町家では10年前に、この娘を助けてくれた恩人を探してる、
ソーゆー噂が広まってる。
弥田っぺとあのとき知り合った、チンピラヤクザの森助、木村功が、一目惚れして
助けたのはオレだと、言い寄る。
しかし、あのときのムスメは妙齢な美しい女になっていたけれども、メクラになっていた。
何か違うが、言い寄る森助に、恩人とは違う、とははっきり言えない。
森助は町家で好き勝手、恩イイことに、わがままシホーダイの無理難題。
コレを聞いた弥田っぺは、
あの女は、あきらめろ、
といって、あきらめない森助を、斬ってしまう。
弥田っぺは、意を決して、最後の別れに、一目見て、旅立つ。
夕闇の、椿の朱に隠れているとき、そのとき、妙齢の美しいムスメがやってきた、
やたっぺが、声をかける、
おじょうさん、
このしゃばにゃあ、苦しいこともあるが、わすれるこった、
忘れれば、明日がやってくる。
むすめは、その声に、ハッ、とする、
たびにんさん?
もしや、
たびにんさん、もしや?
あのときの、たびにんさんでは、
美しいむすめは、夕暮れの真っ赤な椿の柵越しに、急いで追いかける。
くだんの、旅人は、影も形もなかった、
たびにんさあ~ん
ぎゃっあ~
満場の観客が、一斉に泣いた。
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