般若心経最強の呪文

結局、人間を不幸にするのは、何かへの思い込み、強いとらわれや不安からでしかない。それは心身の自由を失い、「恐怖」に支配されているということ。

でも、それ自体が実体のない取るに足らないことであることを知れば、心が開放され、新しい力と勇気を与えてくれる。

そして、お経の最後に、観自在菩薩が舍利子に対してある呪文を授けている。
「般若心経」の眼目は、実はこのマントラ（呪文）を授けることにあり、あらゆる苦しみを取り除く力を持つ呪文なのだ。

それは以下のような呪文。

羯諦　羯諦　波羅羯諦　波羅僧羯諦　菩提薩婆訶　
（ぎゃーてい　ぎゃーてい　はーらーぎゃーてい　はらそうぎゃーてい　ぼーぢーそわかー）

これは一般的には以下のように訳されている。
「往ける者よ　往ける者よ　彼岸に往ける者よ　さとりよ　幸いあれ　」

「呪文」なので、そもそも訳すこと自体が難しいと思うが、以下の訳の方がより感覚的に合っている感じがする。

生まれ変わるぞ
生まれ変わるぞ
おお、生まれ変わった、生まれ変わった
ああ、よくぞ生まれ変わってくれた
すばらしい
ありがとう
ばんざい
ばんざい
　　　　　　　（新井満「自由訳般若心経」から修正）

この呪文の応用として、意識開発フォーラムの重松昭春さんによれば、

「治る、治る、治った。ありがとうございます」といった
「未だ成し得ない現象が自分の意識の中で実現して喜びに満ち、感謝していることを示す」
という般若心経の教えによる言葉を何度も繰り返すことで、
長年におよぶ子供のおねしょが治ったり、いじめ自殺を思いとどまったり、色々な効果が表れているのだ。