無駄・・・

「若い男女の店員同士が楽しそうな

居酒屋は早く潰れろ！」の会・会長こと

白飯なんですけども、

　仲間内というか、

　友達グループ的なメンツで飲んでいると、

　「あっれー、コイツら実は付き合ってんじゃねーの？」


　なんて感じる瞬間があります。

　妙に特定の女の子にばかり優しかったり、

　携帯のストラップがお揃いだったり。

　まあ、そういう目に見える形じゃなくても

　何となくわかるもんなんだよね、

　雰囲気で。

　先日も何気にこいつら怪しいな…と思いまして、

　少し疲れた顔をしたプチおっさんに

　「なあ、お前らもしかしてデキてんじゃねーの？

　いいか…？正直に言えよ。

　オレはこう見えても

　マリオカートで負けが確定してるのに

　邪魔だけはメチャクチャ上手いタイプだったんだからな！」

　と相手の弱みにダイレクトにつけ込む素敵な手法で

　伺ったところ、

　「付き合ってないけど、

　とりあえず彼女の前で褒めてくれよ。

　今微妙な関係なんで」と

　厚かましさコンテストがあれば入賞間違えナシの返事が

　返ってきたのでした。

　何でも彼女の前でイイかっこがしたいから、

　色々エピソードなんかも織り交ぜて、

　さりげなく長所をアピールして欲しいらしい。

　なるほどねー。

　あんたデカイよ…。

　人間性とかじゃなく、

　縦より水平方向へデカイという意味でデカイよ…。


　でもさあ、

　人をけなすのは簡単だけど、

　褒めるのって案外大変なんだよね。

　下手に褒めると逆効果になっちゃうし、

　中々「これだ！」ってのが思い浮かばない。

　話を切り出すタイミングも難しい。

　うーん、困った。

　いきなり褒めろって言われてもなー。


　「そういや、よくライター貸してくれるよね」



　１時間半、きっかり人生を無駄にした手応えは感じた。