- 名前
- メル②
- 性別
- ♂
- 年齢
- 52歳
- 住所
- 広島
- 自己紹介
- はきものをそろえるひとがすきです。
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昔むかしの淡いデートの結末は…
2014年03月02日 17:34
着いたぁ~うーん(^^)
頂上の千光寺公園について由美さんは背のびした。お腹空いたね~って
そうだなあ。あそこにレストランあるよ。
何言ってんの?出店でいいじゃない?解放的だし(^^)ムダ遣いしないの。おむすびは買ってあるわ。
気を使ってくれてるのか、年下扱いなのか、どちらにしても彼女のペースだなあ。
じゃ飲み物は奢るよ(^^;;
遠慮なく~ありがとうo(^▽^)o
その時のありがとうの声がとても優しいトーンで、正直好きになりました(笑)
ご飯を食べながら、好きな異性のタイプの話になり、昔から薬師丸ひろ子が好きだと行ったら、私は吉川晃司みたいに、背が高くて目の細い人が好きなの。ちょっと似てるわね~って。ニコニコして聞いてたら、
私の彼も背が高くて…あ、やっぱり彼はいるんだ(^^;;
職場でねー、よく叱られるけど、後で優しくしてくれるし、相談にも乗ってくれるし…
いーねー彼氏居て。週末とか、ご飯や映画に行ったり、ドライブや温泉も楽しそうだよね。少しやっかみ混じりの言葉を返した(^^;;
でもね、週末は会えないの。彼には奥さんと子供が居るの。
でもね、平日にはデートも出来たし、ホテルにも行ってたよ。
声のトーンが落ちてきてる由美さんの話を黙ったまま聞いていた。そういう免疫なかったし、正直返すことばがなかった。
わたしはそんな関係でも良かったの。彼の事愛してたし。そうしたらさあ、奥さんにばれちゃって…
前かがみにしゃがんで海を見てた由美さん。横で話を聞く自分。首筋の大きめのホクロを見つけた。
そしたらさあ、彼奥さんと別れて、仕事を辞めてでも私と暮らしたいって言ってきて。私なんだが怖くなって逃げてきたの。
…返事できずにホクロを見続ける。
でもね、いっぱい悩んだけど、やっぱり彼の事は好きなんだなあと。ここまで来て気がついたよ。
悩んでるようには見えなかったよ。精一杯の言葉が出た。
オトナですから(^^)
軽く舌を出して由美さんははにかんだ。
あたし彼と一緒になるわ。さっきのおみくじ信じる。
あ、そう、そうなんだ…さっきまでのウキウキが何ともいえない雰囲気になって。大人って…
あなたが考えてどうするの(笑)駅まで送って。ロープウェイ乗ろう?
うん乗る。
2人ロープウェイに乗って尾道の街を下りていく。
あそこ歩いたよねーとか、あそこあんな所あったっけと話す由美さんに、ウンそうだねと頷くだけの自分。
そのうち2人は無口になった。周りの雑音だけが聞こえる。
着いたよ。ここでいいかな?
そうね。着いちゃった。ねえ?
何?
ねえ由美って言ってみて。
は?
だから由美って言って(^^)
あ、うん。由美(^^;;
あ、言ってくれた。よし!
なんで良しかな(笑)思わず笑った。
そしたら突然迫って来ると肩に頬をくっ付けると
話聞いてくれてありがとう。
ドキドキしながらあの優しいトーンを耳にした。
これからどうするの?
あー、またバイクを転がすかな?
運転気をつけて。じゃ、バイバイ。
彼女は振り向いて颯爽とホームに向かい、見えなくなった。
何だかな~と可笑しかったけど、バイクに跨って気持ちを落ちつかせた。
少し記憶が薄れてるけどこんな感じで。kissしたり、手を繋ぐ事のない、昔むかしの淡いデートでした。
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