ジャケ買い

最近はレコードも買わなくなってしまったが、今でも寝る前に聞くのはNujabesばかりだ。

もう亡くなってから3年、彼の音楽が好きになったきっかけを思い出した。

当時僕は所沢に住んでおり、周りにレコード店が無かったため、実家に帰った際には近くにあったディスクユニオンに寄っていた。

新作コーナーから回り、興味のあるものを選んで購入する。

それまでは、プロデューサーやMC、サンプリング源などで選んでいた。

でも、その日は、初めてジャケットを見ただけで試聴もせず購入した。

それが「Luv（Sic）Pt.2」（Nujabes Feat.Shing02）だった。
（画像のイラストです。上手く添付できているか分かりませんが、ご覧いただければ幸いです）

それはまるでヒップホップのジャケットには似つかわしくなかった。

所謂グラフィティアートなのだが、私は癒しを感じ、彼のファンになった。

描いたのはSyuさん、当時はまだ芸大生だった。

それ以来、Nujabesが出す新曲が好きでなくても、彼がジャケットを担当した際は、
彼の画を手にしたいために、必ず購入するようになった。

彼がデザインしたTシャツも、直接販売する彼に連絡を取り、購入したりもした。

僕は、彼が将来、芸術家として活躍することを期待していた。

でもある日突然、彼のHPには「So long... farewell...」との記され、それ以来、消息が掴めない。

前触れも感じなかったのが悲しかった。

サウンドオブミュージックになぞらえているなら、また会える可能性もあるのかもしれない。

今でなくても良いから、また彼が新たに描いた画が見たい。