牛若丸

全国にはいろいろな心霊スポットと呼ばれる場所がる。
最近ではパワースポットなどと都合の良いように解釈されている。

～で～をしたら呪われる、といった話も様々。
トンネルの中で電気を消してクラクションを３回鳴らすと・・とか、
コックリさんの途中で指を離すと・・とか。
今回私がお話しするのはそういった類の話ではなく、
体験談です。

鞍馬山は霊山として知られ、密教による山岳修験の場です。

家内と二人で鞍馬寺にお参りしてから、山越えをしようと言うことになりました。越えた先に川床で有名な貴船川があり、そこで休めばいいだろうと言うことで家内も納得しました。
標高は６００ｍ程なのでたいしたことはないはずなのだが、想像以上に大変だった。疲労は想像を遙かに超えたモノになり、頂上近くに水飲み場があったので、水飲んで少しの間休もうと、頂上付近で休んでいると、スーパーの買い物袋ぶら下げたおばさんが小走りに走ってきて、私たちには目もくれずそのまま小走りで駆け下りて行った。

「今の何？」
「さあ？」
「今の何なん！！？？」

「牛若丸はここで修行したんやで。」
「どおいうこと？」
「今のオバハン。牛若丸の師匠やわ」

「何かおるん？」
「たぶん。」
「なに。」

「義経の無念ちゃうか？」

苦労判官義経

実話だ