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これじゃない!!
2006年12月08日 18:16
そう言わしめるがためだけに、
生まれてきましたこの命。
たとえ投げられ踏まれても、
その一言が聞けるなら、
散らして見せようこの命。
それは善意か悪辣か、
父の想いは知らねども、
子にしてみればはた迷惑。
ああよみがえる若き日の、
この一言とこの無念。
幼き息子に伝えんと、
世の悲しさを胸に秘め、
逝って見せます漢(おとこ)の道を。
散らせてみせます……親子の絆……
コレジャナイロボ、逝きます!!
まるで古い演歌の歌いだしのように始まりました。
たいした意味は無いんですけどね(笑)
それはさておきこのロボット。
ただ一言、子供に
「僕がほしかったのはこれじゃない!!」
と、言わしめるが為だけに生み出されたロボットです。
コレジャナイロボ、2,940円。案外高いです。ひどい話ですね。
何でこういうことになってるかといいますと、事の発端はあの
「ガンダム」なんですね。
初代のガンダムが放送されていた当時、人気からプラモデルになり
劇的なブームが訪れました。
ただ人気と言うものは皮肉なもので、それに乗じた類似品……
というかバッタモンが数多、それこそ本物の数倍出たんですよね。
もっとも、プラモデルなんてものは小学生などには高価な代物で、
お小遣いを溜めたところで手が出ません。
そこで頼みの綱が誕生日やクリスマスといったイベントです。
ただココで問題が。
当時のお父さんたちは仕事で多忙を極め、今以上に家族に会う機会が
少なかった。
そんな中、子供をつれてプレゼントを買いに行く時間など取れるはずも
無く、仕方無く子供に聞いたうろ覚えのプラモデルを、一人おもちゃ屋へ
と探しに行く父……
そして、クリスマス当日。
「ほうら、お前の言ってたプラモデル買ってきたぞ!」
「やったぁっ!明日みんなに自慢できる!!」
カパッ
『モビルフォース ガンガル』
Σ(゜□゜;
(ー_ー;(見間違い見間違い。もう一度目をあけたときには
そこには機動戦士ガンダ――)
『モビルフォース ガンガル』
……(゜□゜
「どうだ、うれしいか?」
「僕がほしかったのはこれじゃなぁぁぁい!!」
悔しかったあの日。二度と忘れられないトラウマ。
世の中の厳しさを知った、冬の日……
あの時嘆いていた子供も、今ではお父さん。子供にねだられ、おもちゃを
プレゼント……
そんな時ふとわいた疑問。
これで良いんだろうか?
今の子供たちは何でもほしい物を手に入れられる。だけど俺たちの時代は
違った。
望んでも手に入れられないものがたくさんあった。世の中の厳しさを教え
られた。
その想いに一石を投じたのがこのロボット。
子供に世の厳しさを教える為のロボット。
喜び勇んで包装紙を破り捨てていく息子の濁っていく笑顔。
箱が見えてもわずかに残っている希望。
中身を見て浮かべる、沈痛な面持ち。
「どうだ、うれしいか?」(超笑顔)
「僕がほしかったのはこれじゃなぁぁぁい!!」
叫ぶ声が耳に響き、ふと浮かんだ小さな快楽の感情。そして、気づく。
(……もしかして親父、あの時……わざと……?)
そんな息子とのスキンシップをとる為のロボット、コレジャナイロボ。
クリスマスに向け、続々出荷中です。(マジで楽天では既に
1月にならないと手に入らないほどの売れ行きです)
ちなみに。『モビルフォース ガンガル』というバッタモンは実在します。
流石にもう売ってないですけどね。
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