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もしものせかい

2006年11月11日 04:19

久しぶりにふつーのことを書きます。

今日の授業で、ちょっとした文章を読みました。
ノンフィクションのお話だったんですけど
「長距離ランナー遺書
という文章。

主人公の円谷幸吉は、もともと陸上競技の長距離専門選手だったが東京オリンピックマラソンにも出走し3位に入賞し時の人となる。しかしその後、彼は自室で手首を切り自殺する。腰に持病があった彼はオリンピックの後に腰の手術をする。しかし思うような回復は見られず、本人も限界を悟ったようだった。しかし彼はその手術の前に選択を迫られていたのだ。愛する女性との生活か、孤独スプリンターとしての道か。彼は父の強い勧めに従い、愛する人を捨て次のオリンピックに向けての練習に励むこととなる。彼にとって今走れなくなるということは、全てを失うことだった。だから彼は死を選んだ。彼女を捨ててまで選んだマラソンを、出来ない体では生きる意味が無い。

人の一生には様々な「もしも」が隠れています。
もしもあの時、怪我をしなければ
もしもあの時、愛を選んでいたなら
もしもあのときあなたの手を離さなかったなら

そのもしもが違う選択だったなら、かのランナーも死ななかったでしょう。
同じように今のあなたが今のあなたであるのは
過去の選択がそのようだったからなのです。
違う道を選んでいたなら、今と同じあなたはきっと存在しない。

そういう別の選択肢を選んだ結果に起きる世界を、
パラレルワールドって言うそうです。

平行世界、そこでは僕はどんな僕になっているのだろう。

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