また また戻っておとぎ話

お姫様と戦士のお話のつづき


お城をたんび 抜け出して

二人はいつも愛を語り合っていました

愛してる
愛してる と戦士が囁くたびに
姫は不安になっていく

戦士は本当は守るベキモノがある
それが偽りの形だとしても
守らなければならない

姫にも城から出ることはできない

籠の鳥だから。

戦士はそれでもたんび 姫を連れ出し、
淫美な世界へと誘っていた


ある時 戦士は

違う城へと 守る場所をかえるように言いつけられた。

姫は地獄へと突きつけられたような苦しみを味わう。

離れても大丈夫！
大丈夫！大丈夫！


大丈夫じゃない！！


姫は毎日 戦士のいない城を想像して
泣き暮らした

離れたら 壊れる
離れたら 崩れる

自らの未来がわかるかのように
毎日 膝を抱えて泣いている

自らの身体に刃をあて、
滲む紅い誓いを見て また泣く。


戦士は結局 自らが持つ剣で姫を傷つけた
姫の重さに耐えられなくなったら
再び、消えるのだろうか？
また あらたな姫を捜す旅に出るのだろうか？



魔女は 新たに
べつの戦士に姿を変えて
姫を見つめよう



わかる方にはわかる 物語の続き。