バレンタインのドキドキ

【良い子の諸君】小春のバレンタイン！

ぱんぱん！
仏壇に手を合わせる小春。
「兄さん、ハッピーバレンタインだよっ」
仏壇には手作りチョコ菓子が置いてある。
「では、行ってきます！」

放課後。
「小春。ハッピーバレンタインですわ。受け取ってくれますの？」
「もちろんだよっ」
千歳の出した包みを遠慮なく受け取る小春。
「じゃ、また明日だよっ！」
教室に残される千歳。
「あふーん！はうーん！これで小春と恋仲ですわ～」
「千歳の友チョコ、かなり凝ってるなぁ～」
難解な包みを開けて確かめる。
「小春～。チョコくださいですっ♪」
「茜はくれないんだね」
「だって～。わたしはアドルフさんに本命チョコなんですっ。義理も友チョコもないですっ」
「はいはい……」
てかドラゴンにチョコは大丈夫なんだろうか？

続かない！

【女優魂！】奈美恵のバレンタイン！

喫茶店のうすういんど。
「今日はバレンタインの凄い技を伝授っ」
頼まれてもないのに、店長の野香は奈美恵にそう告げた。
「バレンタイン技？1年に一回しか使えないの？」
「一回もあれば十分！これで愛しい異性もイチコロなのですっ」
「で、店長は今日もデートなんだね？」
ポカーン
「彼氏ゲットしてないん？」
「いやあのゲットはしましたけど……」
「振られたか何かなんだね？」
「あははは……」
乾いた笑みを浮かべる野香だった。

ちゃんちゃん。

ちなみに「すご技」とはここでは書けない内容でした。