で、なんでフレンチやねん

そも、団塊の世代や、その近傍年代の我々には、男子厨房に入らず・・・
というのは、当たり前のことで、特に意識して考えるようなことも無いほど、普遍的な思想・事実でありました。
また、わが国全体が貧乏な時代にあっては、食事に文句を言うなどもってのほか(o_ _)ﾉ彡☆
飯が喰えるだけでシアワセなのであって、出されたものは米粒ひとつさえ残さず余さず食べる、のが当たり前でしたな。
母の作った料理に文句を言ったり、あまつさえ、残したりするのは、大変な不孝者で、まっとうな人間にあるまじきこと、だとの共通認識があったように思います。
ところが、いつのころからか、グルメなどという不届きな輩、風潮が蔓延し、あれこれ食事に文句を付けることが流行って来、世の母をやる瀬の無い立場に追い込んでいくようになってしまいましたo┤´Д｀├o
過食、肥満、拒食、アトピー、食物アレルギー、等々、こんな用語は存在しなかったんですがねぇ・・・。

その一方、我々の育った時代は、60年、70年の安保闘争のハザマで、ミニスカートに象徴される女性解放、女権拡張の波が押し寄せ、思想面だけでなく、医学・工学などへの女子学生の進出等、男女平等の波が現実にも定着していった時代でもありました。
家庭内の分業なんて用語が登場し、家事の役割分担やとか言って、男子が厨房に、女子が仕事場にいても不思議では無いような風潮が生まれても来ていました。

しかし、初めての子供が生まれたとき、よっしゃ、おまえと母親のためにおいらはもっと一生懸命働いてお前らに楽させてやるからな、と思う男は普通でしょうが、よっしゃ、お前のために明日から産児休暇を取って、お前のオシメをかえてやり、ミルク入れてやっからな、と思う男は、さすがにいなかったと思うのですが、どうでしょう。。

てなことで、やっぱり厨房は女の領域でありまして、このままであれば、ジージが厨房に立つってことはありえなかったはずなんですが、我が家では事情がチト違っておりました。
結婚当初から家計家事は基本的に平等分担・・という暗黙の約束がありましてな、
こういうやり方は、（Dinksみたく）お互いの収入が安定しておる間はうまくいくのですが、我が家のように、一方、つまり、旦那の仕事が不景気になると、とたんにうまくいかなくなるのですよ。。。

で、妥協策は、妻が家計をみてるあいだは、家事は夫が、という、まあ、至極当然といえば当然のやり方・・・。
で、10年ほど前からは、私の方が休みの日は、私が飯を作るという風なことに落ち着いていったわけですわい。

で、土日は、私が給食当番ということになりまして、飯を作っておったわけです。
（今は、単身赴任中なんで、寮食のお世話になってまm(｡_｡)m ）

以前は、ごく一般的な家庭料理・・・きんぴらとか切り干し大根とかを見様見真似で作っていたのですが、どうもこれやと具合が悪い・・・
と申しますのも、こういうありふれた料理は、当然嫁さんの方が慣れておるし、味付けも上手なわけで、家族の不満が多いのですわい。
昔みたく、文句イワンと食べとけ～～～と一喝するわけにも行かない風潮ですから、弱りました。。

そこで、フレンチと相成りますわけで、前置きが長くて申し訳ありませんm(__)m

まあ、フレンチなら、食べたことの無い連中が文句言うこともなかろうという魂胆が出発点ということで、なんと姑息な、と思われた方、あなたが正しい(o_ _)ﾉ彡☆
しかし、姑息だろがなんだろが、飯のたんびに、たんびは福助みたく、いやみ言われるほどやなことはありませんぜい、と言わせてらいま。
なんせ、こっちは飯に一切文句言わないのが当たり前、とおもっちょるんですから、そらたまらんわ・・・
で、ま、結論から言うとこの戦略大成功(^O^)/

数年前から、フレンチオンリーで来て、最近は、娘のブログでも良いように紹介されて、チト鼻をたこうしとる、というわけです＾＾；
このごろは孫娘も、ジージのフレンチファンでしてな、帰阪のたんびに食事に来るんですわい。
孫は二人おるんですが、二人ともが、アトピーとか食物アレルギーちゅーやつで、卵やら牛乳やら小麦粉やら、、食べたらアカンものがギョーさんあるんですわ(>_<)
で、本来の（レシピのままの）フランス料理やと食べれるメニューは、ほとんどあらしまへんねん。特にデザートとかケーキはだめなんよ・・・
そこでジージは考えた＾＾；
こいつらも食べれるフレンチはないんかいな・・と。

幸い、米はOKなんで、米料理を探してみると、リゾットちゅーのがあるやおへんか。。
で、早速作ってみましたワイ・・・ちとひねって、サツマイモも混ぜてみた＾＾；なんか戦時食料みたいな見かけで出来上がりましたが、なんと、これが馬鹿受け(^-^)
一番人気と相成りました(^O^)/
これは作るの簡単やし、同じような悩みもってるご家族にお勧めです。米炊くより簡単やから是非お試しくだされ～～～(^-^)/

とまあ、こんな具合で、ジージのフレンチも何とかサマになってきましてな。こうして与太話のネタにさしてもろうちょる次第です。
写真は、『鯛の香草焼』と言うらしいんですが、よそのブログでは、一番人気やったもんですわ。
フレンチ言うより、イタリアンに近い感じですが、どっちにしても、マリーアントワネットの親戚が伝えてきたらしいからエエやろ(^∇^)b