今更十五の君へ

今更十五の君へを聞き、涙が止まらない

　自分が十五の時、ホントにきつかった。家庭はぐちゃぐちゃ、いつ田原本医師一家殺害事件のようになってもおかしくはなかった。

　ただ決定的に違うことがあった。田原本のあの子は長男、一番上、私は長女、一番上、弟長男、でも二番目だったことだ。受験、受験で弟は限界だった。なにせ、いとこ連中で唯一の男、期待がすごかった。ストレスがたまった弟にそれはちょっとという代物持って（包丁とかではなかったが・・・）追いかけまわされるまでに至って、やばいと思った。

　形だけを壊してもどうにもならない、それどころか弟だけが残る。だったら、、、、、合法的にデストロイヤーになろう。姉弟二人で逃げれる場所を探した。幸いなことに受け入れてくれるところを見つけることが出来た。

　逃げよう、もう無理でしょ、と十五の時に弟にもちかけた。弟は逃げないと答えた。ここで私と弟に決定的な溝が生じた。弟にとっては私は家庭破壊者となった瞬間だった。

　逃げることで破壊者となる、それは自覚していた。だから・・・・何も言えない。もっと別な方法があったのだろうか？子供の浅知恵でしかなかったのか？今も考えるが答えは出ない。


　幸いなことに親とは当時のわだかまりを吐きだしてやっと和解することが出来た。願わくば弟とも和解したい。そうは見えないかもしれないが、それでも愛してるんだ。

　今日はちょっと泣こう。泣いたら前向いて、なにかやろう。泣くだけじゃ前には進まないから