童謡

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すっきりしたくて　床を磨くこと　思いついた

私の寝室の床　磨いた


サイドテーブルを移動したら

１枚CDがテーブルと壁の間から　出てきた

フランスの童謡のCDだった


妹夫婦がパリから引っ越してきた

その時　息子はまだ１歳だった

妹の夫は　日本語がまったく話せなかった

日本語の話せない彼に　すぐ仕事は無く

私の息子の面倒をよく見てくれた

保育園にお迎えに行ってくれて

散歩して　サッカーボールで遊んで・・・


息子はこの頃　日本語とフランス語を覚え始めた

妹夫婦にも赤ちゃんが生まれた

私に甥ができた　息子にいとこができた


息子と甥はしょっちゅう　一緒に遊んだ

サッカーボールの取り合いをして　けんかもしてた



甥がマルセイユに引っ越して２年過ぎる

息子と甥は２年会ってない

時々　電話で話す

日本語が話せなくなってきてる甥

フランス語を話すことなくなった息子

サッカーの話をお互いの言葉で　ちぐはぐにしてる



妹の夫　甥　息子が　笑いながら　

ボールを蹴る　姿を思い出しながら

懐かしい音楽を口ずさみながら

床を磨き続けた



あの頃　あの子達は　よく　この歌　歌ってた





モナリザが　そんな私を見おろして　微笑んでる