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ただいま関ヶ原

2011年10月23日 12:11

今の自分の状況を鑑みるに思い出す男が1人いる。映画「戦国自衛隊関ヶ原の戦い」で布施博が演じた宮下真一だ。タイムスリップした戦国時代で宮下は武器を捨てその時代の娘と幸せに暮らす選択をする。「オレは家族にバカにされて・・・、でもここなら幸せな人生が送れる」とか言ってた気がする。

見たのは3~4年前だったかな。その時は「家庭を捨てて自分の幸せを取るなんていいのかしら」と思ったけど、今はこの宮下の気持ちが痛いほどわかる。現在オレは家庭は持ってないけど、働き始めて自分以上に大切なものはないと再確認している。みんなのため、家族のため、会社のため、そんな意識で仕事をすることはありえない。「みんな我慢してる」「社会ってのはそういうもんだ」、その「みんな」とか「社会」ってのも地域と時代に限定されたものだ。

もちろんこの時代に日本に生まれたんだから、その社会を変革するような超人でない庶民はその社会に限定されて生きていかなければならない。映画の話とはいえ宮下はタイムスリップ先で自分に合った世界を見つけることができた。

オレはタイムスリップはできないけど、サクッと宛ても無く海外でも国内でも逃亡したい。現実の辛さに耐えられなくなったら逃げてもいいんだよという選択肢が欲しい。親は心配するだろうけど、家賃とか仕事とか全て放置して失踪したい。それくらい今の状況が苦しい。「仕事は慣れるまでの辛抱」「頑張れ」「どこにいってもそんなもんよ」等々、色々な言葉を耳にしたがオレには響かない。

何年か経って仕事に慣れてきたらこういう気持ちも薄らぐんだろうか。それは想像できないけどオレは今この毎日を克服したい。

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