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ドキュメンタリー作品とは
2011年09月26日 22:01
今日は映像・表現のお話です。
内容が否定的だったり、読む事で嫌悪感を抱く恐れのある方は
申し訳ありませんがご遠慮願います。
一個人の戯言ですので、話半分にご覧下さい。
『○○密着24時!!』
『潜入取材!!これが○○の正体!!』
『南国の大家族 ~○○編~』
上記の様な、ドキュメンタリー番組ってあるじゃないですか
あと、最近では大自然の動物達を写した映画なども
ああいったドキュメンタリー作品というものは
「一切の虚構を加えずに」作られます
つまり、ヤラセではないものを映像に収め、
それを作品としているんですね
ただし、ドキュメンタリーの主人公は、写っている人だとは限りません
勿論、
「写っている人達が主人公であるように」
「被写体となる方々が本当に伝えたいことは何か、常に考えて」
という努力して制作をされている方々もいらっしゃいます。
しかし、ドキュメンタリーというモノは必ずしもそうではないんです。
では、誰が主人公で誰が脇役なのか。
それが、一体どういう意味を持つのか。
ドキュメンタリーという物は「非常に主観的な映像作品」です
ここで言う「主観」というのは「主人公の視点」を指します
つまり主人公とは、伝えたい事がある人の事です。
以下に物凄く極端な制作例(作り話です)を挙げてみます。
少々長いですが、皆さんがご自身で思うドキュメンタリー制作の現場を思い浮かべながら、読んでいただけると幸いです
①警官を1年間取材して「警察の仕事の大変さを伝えるドキュメンタリー」を作ると決める
綿密な企画書を作成したり、取材許可を取るのにとても時間がかかりますし、許可が下りないこともザラです。作品を作るにあたって、最大のネックとなる部分かもしれません
②ある派出所に焦点を絞って、1年間の取材を開始。
『密着』と銘打つなら、ほぼ毎日のように(もしかしたら泊り込みで)取材しているんだと思います。
③取材期間中に、取材対象の警察官が事件を起こして処分される
想定にはない、イレギュラーな事態。取材許可が下りた時点での取り決めに従う事になるでしょうね
④取材期間終了。集めた情報(音声、映像など)を整理
とても面倒臭い作業です。貴重な音声素材、映像素材等なので間違って紛失・消失したりしない様、細心の注意を払います
⑤制作者が伝えたい事が伝えられる材料を選別
この時点で、③で映像素材や音声素材を入手していたとしても、主旨にそぐわないのでそれらは排除されます。例え企画を急遽変更しても、許可が下りないでしょう。
⑥構成を考える(時間の配分や内容の順番決め)
入手した材料で何が出来るのかを考えます。春夏秋冬形式にするか?前後半形式?一年前の時事ネタは使うか?など。場合によっては、この時点で企画を断念せざるを得ないこともあります。
⑦編集、演出(BGMやナレーションを乗せるなど)
撮った映像をそのまま垂れ流すだけでは伝わりにくいので、誰が見ても「大変そうだ」と思えるような映像作品に仕上げて行きます。ただし、虚構の情報は一切加えません。事実として撮影された映像や音声のみを使います(明らかに現場のものではないBGMやナレーションは除く/ナレーションの脚本も嘘偽りがあってはならない)
⑧ドキュメンタリー作品完成
大勢の制作スタッフが苦労の末に完成させた作品ですが、油断は出来ません。紆余曲折を経て放映前にお蔵入りになる事も有ります。
さて、どうでしょうか。予想外でしたか?
それとも、予想通りでしたか?
勿論、制作者によっては複数手順を同時に進めたり、順番が多少前後したりはしますが、概ねこの様な方法でドキュメンタリーは作られます。
俺はこれを知ったとき、
「え、結局言いたくない事は言わないって感じなのか」
と、どうにも納得いかない気分になりましたがw
ともあれ、これがドキュメンタリーというものです。
今後、テレビや映画でドキュメンタリー作品を目にすることもあるかと思いますが、その際に「そういやこんな事書いてあったなー」程度に思っていただけると幸いです。
最後に、ここまでとてつもなく長い文章を読んでくださって、本当にありがとうございました。
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