…(２)

手を繋ぎ
彼わ彼女の髪をなでながら
肩を寄せ合うｶｯﾌﾟﾙをみかけた。

それわ
嫌味な感じもなく
自然と調和しているようだった。

彼は彼女が愛おしくて堪らないのだろう。
彼女もまた
愛されているのを実感し
その幸せを感じている事だろう。

微笑ましい限りだ。
こちらまで顔が綻んでさまう。

と

そのｶｯﾌﾟﾙに見とれていると
彼と目が合った。

彼は軽く会釈し
また
二人の世界に入っていった。



家に帰って
ふと思い出した。

自分はどうだろう…
もう
忘れかけていた。

仕事と自宅の往復。

毎日決められたかのような行動ﾊﾟﾀ-ﾝ。

まるでﾊﾟﾀ-ﾝ設定を入力されたﾛﾎﾞｯﾄのようだ…。


ﾊﾟﾀ-ﾝを変えよう。

ﾛﾎﾞｯﾄから人へ。


自由設定に。



今から…