長いです

何故、死にたくなるの？

何故？

昨日はお仕事お休みでした。

その前の日は一日働いていました。

元彼から連絡があり、どうしても泊まりに来て欲しいと言われました。

何度も断ったけど、最後は断りきれず、泊りに行く事にしました。

彼は統合失調症で、通院中です。

付き合ってすぐの時に告白されました。

約半年間、お付き合いしましたが、ある日突然、彼の方から私に対する暴言と、別れの言葉をメールで送って来ました。

感情が暴力的になる事は今までにも何度かあり、今回が初めてではありませんでした。

またか…

とも思いました。

これ以上、私は彼を支えきれないと思いました。

なので、そのメールを最後に、今までお互いに連絡を取り合う事はありませんでした。

しかし、先日、突然メールが来ました。

精神的にかなり不安定な状態だと悟りました。

仕事が終わってから、彼のアパートに行き、普通に会話しました。

私と別れてから、彼女ができたそうです。

しかし、私を超える事が出来ず、やっぱり私がいいと言って来ました。

私は結婚をしているし、旦那とは別れるつもりは無いし、旦那とずっと一緒にいると心に決めたんだと伝えました。

それが夜０時頃です。

すると彼は突然、棚にしまってある大量の薬を飲み始めました。

後で調べたら、睡眠薬でした。

訳、４０錠程です。

私が止めに入っても、やめませんでした。

フラフラになりながら布団に横になり、自分はもう死ぬんだと、死んでしまいたいんだと言い出しました。

救急車は呼ばないでくれと言われました。

いくらもう愛していないとはいえ、心配ですし、目の前で死なれたら、たまったもんじゃありません。

そのうち苦しくなったのか、合図したら救急車を呼んでくれと言い出しました。

少し時間が経ち落ち着いて来た頃、お茶を飲むだけと言いつつ、どんどんいろんな種類の薬を飲み始めました。

もう飲まないって言ったのに、もう何錠飲んだかわからない程の量の薬を飲み続けました。

完全に裏切られた。

嘘ばかりついて。

泣きながら訴えても彼の心には伝わらない様でした。

みんなあなたの事が好き、みんなあなたがいつも頑張ってるのは知ってるよ。

これ以上、薬を飲まないで。

今夜はずっと一緒にいるから、もう横になろう。

何度伝えても届きません。

やっと落ち着きを取り戻した頃、彼は

この前は70錠飲んだから平気だよ。その時は友達が来てくれなかったら死んでたな。

自慢にもならない事を自慢げに言い始めました。

とりあえず、私が寝ている間に死ぬ事はなさそうだったので、二人とも寝る事にしました。

翌朝、キスされている事に気づきました。

舌もいれてきました。

胸も舐められました。

かなり気持ち悪くて、必死になって抵抗しました。

昨夜の事がなかったら、こんなにも抵抗しなかったと思います。

しかし、彼には何度も裏切られたし、一夜にして彼に対する感情はガラリと変わってしまったので、ほんとうに気持ちが悪かったです。

私の知っている彼ではなく、完全に精神病の人間でした。

もしかしたら元々、そんな感じだったのかもしれません。

私に捨てられたく無い、私を失いたく無い、私を離したくない

もう理性を失ってしまったかの様でした。

あんなにプライドの高い人が、まるで別人でした。

私は昼前に帰りました。

帰った後、彼からしつこく

メールを受信拒否にしろ

と言われたので、拒否設定しました。

最近は職場に電話をかけたりしてきたので、いつかストーカーされるのではないかと少し心配です。

以前は、同情する気持ちもありましたが、いまは全くありません。

冷たい言い方ですが、彼が自殺しようと、私には関係ありません。

私は精神病になった事がないので、精神病患者の気持ちはわかりません。

所詮、他人の気持ちなんてわからないのです。

彼に出会って今回の様な事があって、精神病の方と関わるのはこりごりだと思いました。

これを読んだ方で通院されている方がいたらごめんなさい。

けれど、深い付き合いになればなるほど、お互いを傷つけるだけでした。

でも良い経験になったと思います。

人はみんな、死にたいと思う時はあると思います。

私もずっと考えています。

つい最近も、消えてなくなりたい、そう言って仕事を辞めると上司に伝えました。

仕事、家事、プライベート

いろんな事で手一杯になってしまって、何一つ満足に出来ない自分が許せなくなり、もうこの世から消えてなくなりたいと訴えました。

それでも生きて行くのは、一つは死ぬ勇気がないから。

もう一つは、もっと自由に生きて行きたいと思うから。

私は生きる事にしました。

もう少し、生きてやろうとおもいました。

昔、大学病院で働いていた頃、所属していた病棟はガン病棟で、日常的に人が死んでゆきました。

昨日元気にお話ししたおばあちゃんが、次の日出勤したら夜中になくなったと朝礼で報告されたり、ずっと意識不明で人工呼吸器をつけていたおじさんが、急変して亡くなったり。

毎日のように人が死んで行きました。

夕方から夜にかけては、時間外外来と救命救急でも働いていました。

救命救急は病棟より状態の悪い患者さんがたくさんきます。

自殺して亡くなった方、自殺未遂で運ばれてきた方

交通事故で内蔵破裂、脚はあり得ない方向に曲がっていたり、指などが千切れて無かったり。

目の前で心肺停止した方

脳梗塞で倒れた方

お風呂場で心臓が止まったか何かで溺死してしまった方

本当にたくさんの患者さんをみてきました。

死ぬのは簡単なのに、どうして生きて行くのってこんなに難しいんだろう。

そう思いました。

先生方は言います

自殺未遂が一番迷惑だ

先生方は本気で叱ります

処置中、苦しむ自殺未遂患者に、

あなたがやった事でしょう！！！
我慢しなさい！！！

私は思います。

自殺は勝手にしなさい。

でも、行きたくても生きて行く事の出来なかった人たちは、あっという間に、一瞬にして死んで行くんです。

私は何度も消えたいと思ってきました。

でもその度に、救命救急で見てきた人たちを思い出します。

私の仕事は、運ばれてきた患者さんの採血を検査室に運ぶ事。

血まみれになったオペ室を掃除する事。

自殺未遂者の胃を洗浄した道具の後処理。

人間の血は紅いです。

危篤状態の患者さんの血液は真っ黒です。

それは、呼吸をしていないから血液中に酸素がなくなるからです。

見たら素人の私でも一発でわかります。

もう危ない。

それでも生き延びる人もいます。

みんな一生懸命、生きていました。

だから余計に、本気で死ねないのに自殺のふりをしようとした彼を許せないのかもしれません。

亡くなって行った患者さんの顔をいまでも思い出せます。

そんなに関わりは無かったけど、私はたくさんの事をもらったような気がします。

だから、まだまだ私は死ねません。

あっけなく死んでしまう時まで、もう少し自由に生きてゆきたいと思いました。