運命の出会い、信じますか？

桜が…


美しすぎて
心が奪われてしまう


暗闇にぼぉ…と
浮かぶ上がる
ピンクの花びらが


寂しさを含んだ
春の風に揺れている


「ね？きれいでしょ？」


酔いがまわり
はしゃいでしまう


『ほんまやな』


背中で
静かにいぅ貴方に
小さな不安が
胸に沸き起こる


少し振り返る
身を細目
満開の垂れ桜を
見上げている貴方をみて
安心した


ただ立っているだけで
桜さえも似合い
絵になる貴方に


なぜか嫉妬のような
気持ちがわきあがる


また…


好きになる…


こちらに
近づいてくる貴方を
ただ眺めた


…ス…


長身のみをかがめ
キスをされる


ほら、また…


胸がトクンッ…


憎たらし


いつまで…？
こんな胸をときめかせるの？


こんないつまでも少女のように…


私の気持ちが
わたしから離れて


どこかにいってしまわないよぅに…