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ヒクソン・グレイシー「日本の弱さに失望した」

2010年10月14日 06:46

ヒクソングレイシー「日本の弱さに失望した」
1匿名(10/09/25(土)14:15:09 ID:iqyxwtyeE)
400戦無敗・伝説格闘家として、世界中にその名をとどろかせる、ヒクソングレイシー
彼が無敵を誇るようになった背景には、どのような考え方があり、いかなる原動力が働いていたのか。
初の著書となる『ヒクソングレイシー 無敗の法則』(ダイヤモンド社)でも語られた、日本人柔術への想い、
闘うことをやめた理由、そしてこれからの人生や夢について……。全4回にわたって迫っていく。
(聞き手/ダイヤモンド社書籍編集局)

――ヒクソン、あなたはとても親日家だとうかがいました。

 ああ。私が初めて日本を訪れたのは、今から15年ほど前のことだ。
 それまで私が日本に抱いていたイメージは、武士道サムライ、強さ、礼儀、そして無敵の男が持つ一分の隙もない精神力、そんなものばかりだった。
 ところが日本に来た私は失望した。
 確かに深い尊敬の心を感じたが、それは強さや精神力ではなく、むしろ弱さから生まれるものだったからだ。
いくら尊敬の心を感じ、厳しい規律を目にしても、そこにはなぜか強さがまったく感じられなかった。

――「弱さ」というのは、どういうことでしょうか?

 言い換えるなら、人々がシャボン玉の中で暮らしているような気がする、ということだ。
尊敬の心が感じられても、それは他人の人生を邪魔したくないと怖がっているからだったり、他人の意見を聞きたくないからだったりする。
 私は日本が大好きだ。少なくとも文化についてはそう言いきれる。しかし、その弱さをを少し残念に思っているのだ。
 たとえば、私の最後の試合となった東京ドームでの対戦(船木誠勝戦)のような格闘技イベントに行くと、床には紙コップ一つ落ちていない。
試合に動きがあると、観客全体がほとんど同じ瞬間に息を呑む。「ヒクソン! ヒクソン!」という声援が聞こえることもあるが、そのタイミングすらもほぼ同じだ。
 そんな光景を見ていると、人々がいかに安心してシャボン玉の中に閉じこもっているかが分かる。
もう少し自分を出し、エネルギーを出しきって生きれば、どんなに幸せになれるだろうかと思う。

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