ほんの少しの勇気があれば・・・

『縞模様のパジャマの少年-評価★★★★』
【ストーリー】

強制収容所の柵越しに友情を育む無垢な少年たちを描き、世界的ベストセラーとなった同名小説の映画化。第2次世界大戦下のドイツ、ユダヤ人強制収容所の指揮官を父に持つ少年ブルーノはある日、有刺鉄線で囲まれた風変わりな農場を見つける。そこで縞模様のパシャマを着た少年シュムエルに出会い、次第に心を通わせていくが……。

戦争の犠牲者は、子供と女性と言うが、まさにそのことがあらわされている作品。
ブルーノは、父を信じたい気持と母の異変から疑問を抱くがわずか8歳という年齢で複雑なことはわからない。
また、せっかくできた友達を裏切り、その悔いの気持ちを増大させる。子供心に友情と、裏切った思いへの償いからシェルムの父親探しに同行するが・・・衝撃の結末が待っている。
また、この作品の先には計り知れない父の行いの後悔と母の懺悔の日々が続くだろう。