- 名前
- 埋葬虫
- 性別
- ♂
- 年齢
- 54歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- ひさしぶりに書き直してみたぞ。うっひゃっひゃ
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干拓地奇譚(26)
2010年09月02日 21:03
孤独?。。。。。。
いやこれは、尻に帆かけろっていう本能だよ。
冗談じゃあねえ。何だ、この惻惻としたヤバイ感触は。しかも、なんか耳につく音が聞こえてる。動物がものすげえ数、どこかで俺にむかってワメいてる感じ。
俺は、なにかわけわかんねえ生物だか人間だかの、恨みをかってる感じ、っていう。
「おいちゃぁん?!」
絶叫調でさけぶ。無論、返事なし。返事するような人じゃねえしな。。。
テトラポットから、ずっこけ寸前にあわてふためいて陸へとび移る。息が妙にあらくなり、そうして係留中の船舶に人がいる筈という事を思い出すわけだ。
俺は、はしった。とりあえずは海上保安庁の船に接近して。。。あら、ら、ら?!?
いねえ。。。。。
先刻までここにいた、海上保安庁の船が、きえてる。。。。
冷たい汗が横っ腹をつたう。俺は、沼のように凪いでいる海の四方八方に視線をはしらせ、海上保安庁さまをさがした。
。。。。完全に、いなくなっていた。しかし。。。。。
あの、白い巨大な国籍不明船。あれは、威容をほこりつつ、目と鼻のさきに、不動。やさしい波頭が、船側でチャプリチャプリと音をたてる。
普通に安堵すりゃあいいじゃん。
この船。人がのってたんだから、この巨体ん中にゃあ外人にしろ誰にしろ、俺以外の「大人」がいるわけだ。俺みてえな餓鬼がここにとりのこされて、得体の知れねえほえたりわめいたりするモノから、たとえば食玩みてえにズタボロにされるなんざ、無い、わけだ。
。。。よな。。。。。。?
「おいちゃあああああん!!?!」
悲鳴に近い。自分のあまりの気違えた声に、笑いがもれる。
「ぐ、うははひゃひゃ」
。。。。。狂ってるぜ。しかし、何だこの恐怖は??
ぎくり、として、ある方向を向く。あの、ま新しい柵の変電設備。相変わらず、ブゥゥゥゥーーーンという唸りを確認できる。
まてよ。この唸りが、俺の妄想(ものすごい数の変なものが悲鳴をあげながら俺を凝視するの図)の、大もと、か??
。。。。。。まあいい。俺も不逞をもって忍ずる、天才不良だぜ。ヒザががくがくしてっけど、あそこまで行ってみよう。
そうだすぐにヤれや俺、このクソったれが!逝けよバカ!!
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