ABCの怪談①

これは店長の友達が体験したお話です。

･･･

それは、彼が高校の頃･･･

ちょうど、この夏のような熱帯夜が多い夜にコトは起こりました。


「肝試し大会」と題して、ある廃墟を探検するため４人が集まりました。

ﾋﾄﾘずつ、廃墟の中を一周して帰ってくる。
･･･それは、ごく単純なことなのです。


それは、

ごく単純な･･･ことでした。


探検に行く順番は、

Aくん→彼(友達)→Oくん→Kくん

です。
そして、コトはすぐに起こりました。


探検が終了し、

「意外と怖くなかったな」

と、彼。

「そうだな。」

「ほんとそうだよな。」

と、OくんKくん。


「あれ、Aは？」


･･･。


先頭で行ったﾊｽﾞのAくんが、まだ戻っていなかったのです。


･･･。


この日、Aくんは姿をあらわすことはありませんでした。

そしてその夜、Aくんの親が心配して、他3人の家に電話をし続けたといいます。。。


その翌日、学校登校日･･･


「よぉ！」


それは、Aくんでした。


「なんだ心配させやがって･･･。」

3人とも同じ意見でした。


しかし、、、


しかし、この日を境にAくんは姿を消してしまったのです。


･･･。


その肝試しの舞台になった廃墟というのが、


「マネキン工場廃墟地」


だったらしいです。
その廃墟にはいくつものマネキンが存在しており、Aくんに似ているマネキンもいたとか、いないとか。


いったいAくんは、どうしてしまったのか。
なぜ、次の日にあらわれ姿を消してしまったのか。


真相は謎のままである･･･。


【おわり】