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「何も変えてはならない」 ペドロ・コスタ監督

2010年08月02日 09:01

「何も変えてはならない」 ペドロ・コスタ監督

「何も変えてはならない」 Nechange rien を渋谷ユーロスペースで観てきました。
本当はもっと後で観るはずだったんですけど、ペドロ・コスタ監督が来日して舞台挨拶するというから、1日(7月31日にも舞台あいさつがあったそうです)の昼に18:40の回の券を買いました。それでも整理番号3番!
 で、18:15に映画館に到着すると、もうお客さんでいっぱい。
 なんか、列があるんですが、なんとその先頭にコスタ監督がいてサインをしてるではないですが。
 僕は持ってきた「ヴァンダの部屋」(実はコロッサルユースのDVDも、「骨」のDVDもバッグに入れてきたのですが)のDVD説明書サインしてもらいました。
 写真もとっちゃた!
 
 で、この「何も変えてはならない」ですが、「ヴァンダの部屋」や「コロッサル・ユース」とは全く違う映画です。
 「ランジュ侯爵主人」などで知られる女優ジャンヌバリバール歌手としての生活に密着して、そのレコーディングや、ステージヴォイストレーニング風景などを撮ってあるのです(にしても、これも演技なのでしょうね)。突然、風景が日本のcoffeeと書いた喫茶店(?)の年取ったおばちゃん2人(両人ともタバコをぷかぷかすってます)になぜかなったりしますが、ほとんどはジャンヌバリバールがそのカメラの中にいます。
 103分の映画ですが、多分、スペクタクルや特殊撮影、はたまた物語性を求める多くの人々にとっては、つまらない映画です。でも、その白黒の陰影の美しさ、粒子のものがたる奥深さを見て息をのみこむ人も少なくはないと思います。

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